菜乃花 2018年10月04日号

廃止寸前からの大復活! 高知競馬サバイバル“地方創生”戦略法(2)

掲載日時 2016年03月12日 17時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年3月17日号

 翌'10年度60億3000万円、'11年度71億4000万円と、徐々に自場売上額を増やしていった高知競馬だったが、'12年10月からさらなる追い風が吹く。インターネットでJRAの馬券が買えるIPATにおいて、高知競馬で行われる一部レースの馬券購入が可能となったのだ。高知県競馬組合は、このチャンスを生かすために独自の工夫を凝らす。
 「日曜日にJRAの馬券を買うお客さまは、JRAの最終レースが終わってから高知競馬の馬券を買うという流れになります。そういうお客さまのために、通常であれば10レースあたりに組まれるメーンレースを、夕方すぎの時間、こちらの開催で言えば5〜7レース目に移動することもしています。“売れるためには何だってする”というのが、高知競馬の基本方針ですから(笑)。どんなことでもフレキシブルに対応できるのは、高知競馬の強みだと考えています。まあ、実際のところはJRAと開催が重なる日曜日よりは、JRAのレースが行われない平日の夜の方が、IPATによる売上額は大きい。そこでお客さまに喜んでいただくような番組作りにも力を入れています」(笹岡管理者)

 現在、高知競馬の大きな目玉となっているのが、その日の最終レースで実施されている払戻率を通常より4.5%増やす、払戻率77%の3連単馬券だ。
 「JRAがファンサービスで、一部レースの単勝や馬連の払戻率を80%にしたりしていて、地方競馬でも右に倣え的なサービスをしているところもありました。でも、もともと売上が少ない単勝で払戻率を80%にすることが、本当にファンサービスになるのかな、と感じていました。それで、売上が一番高い3連単の払戻率を増やしてみたら、と思い付いたのが、払戻率77%3連単。本当は全レースで実施したかったのですが、当時の管理者に相談すると『経営上、それは無理』と指摘されてしまい、最終レース限定で、ということに決まりました」(松本氏)

 '14年6月から、3連単馬券の払戻率が77%となった高知競馬最終レースでは、『一発逆転ファイナルレース』と銘打たれた競走が頻繁に行われている。このレースには、強い馬たちが真のナンバーワンを決するJRAのGIレースとは真逆となる、高知競馬ならではの“弱者の発想”が大いに発揮されている。
 「もともとが、しばらくの間ずっと勝てていない馬を何とかしてあげようという発想から生まれたレースです。結果的に、どの馬が勝ってもおかしくはない一戦となり、馬券を買うお客さまのニーズにも合致する企画となりました。この『一発逆転ファイナルレース』に限らず、選抜レースでは、なるべく力が拮抗したメンバーを集めようという努力はしています。馬の質という面では、まだまだな部分も多い高知競馬ですが、お客さまに面白いレースを提供することが、われわれ主催者の重要な使命ですから」(松本氏)

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