彩川ひなの 2018年7月5日号

交際8年目の誕生日に殺された美人看護師“裏切り”の婚活(2)

掲載日時 2017年07月23日 23時00分 [事件] / 掲載号 2017年7月27日号

 怜奈さんは地元に戻り、病院の寮で暮らしていた。本宮と怜奈さんは交流が途絶えたわけではなかったが、「結婚するなら正社員になってから」というスタンスを崩すことはなかった。
 「アンタも高校卒業から同じ職場で働いてんでしょ。会社が手放したくないという存在になれば、正社員として採用されるはずよ。私と結婚したいなら、それぐらい頑張りなさいよ!」

 そのことは本宮もイヤというほど自覚していた。本宮の仕事ぶりは同世代の正社員から見ても驚異的なもので、「正社員にしてやったらどうか?」という進言は事あるごとに上層部に届いていた。
 その理由が「中学時代から好きだった初恋の彼女と結婚するため」と聞かされていたので、周囲は冷やかすのを通り越して、その一途ぶりに感嘆していた。もちろん、内妻の存在を知らなかったからである。

 ところが、怜奈さんは手っ取り早く相手を見つけるため、出会い系サイトで男を物色するようになった。
 事件の7カ月前、親しかった職場の同僚が結婚し、まもなく出産したことがきっかけだった。
 「いいなー、私も結婚したいなァー。赤ちゃんって、かわいいなァー」
 怜奈さんとて遊びの恋ができるような余裕はない。そうなると、お互い気心も知れていて、長い付き合いの本宮も結婚対象外ではなかったが、いつまでも正社員になれない本宮には愛想が尽きかけていた。

 そこへ現れたのが“本命彼氏”だった。大手自動車会社の正社員。怜奈さんより年下だったが、女の扱いはスマートで、初めて会った日にベッドイン。肉体関係から始まった恋だった。
 怜奈さんとしては結婚前提で付き合いたかったが、そのことを持ち出すと逃げられてしまいそうで、相手の気持ちを確認できず、いつも求められるがままにセックスしていた。

 「彼は私のことをどう思っているのかしら?」
 その不安を払拭するために、さらに別に肉体関係のある男を作った。その男とは月2回ほど会ってセックスする関係だったが、いわば本宮と“本命彼氏”を天秤にかけ、そのいずれもダメだったときの保険のようなものだった。

 一方、本宮は服装などが派手になっていく怜奈さんの変化を読み取り、「他に男がいる」と直感した。怜奈さんの目を盗んでスマホや手帳をチェックし、肉体関係のある2人の存在を割り出した。
 本宮は怜奈さんの28歳の誕生日を一緒に祝いたいと求めたが、「1人で過ごしたい」と断られ、怜奈さんの“浮気”を確信した。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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