和地つかさ 2018年9月27日号

話題の1冊 著者インタビュー 井川楊枝 『女子高生ビジネスの内幕』 宝島社 1,000円(本体価格)

掲載日時 2016年03月20日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年3月24日号

 −−2013年の一斉摘発で下火になったといわれるJK(女子高生)ビジネスですが、現在はどのような状況になっているのでしょうか?

 井川 '13年のリフレとお散歩の摘発以降は、アンダー(18歳未満)を雇用する店で「触れ合い」サービスを謳っていると、すぐに警察に目を付けられて摘発を食らうようになりました。だから、ここ2年ほどはJKリフレは18歳以上の子ばかり(18歳でも現役女子高生はNG)です。また、アンダー店の場合、JKカフェやJKコミュ(コミュニケーション=お話の略)、JK占いなど、肉体的な触れ合いのない「お話だけ」の店が中心になっています。しかし、アンダーが働くJKコミュ店などの場合、カーテンで仕切られた密室の中で裏オプ(オプション)が蔓延しているケースがあります。新宿、大久保、池袋のJKコミュ店に在籍していた子たちにインタビューしたところ、大半が手コキやフェラ、本番などの裏オプに手を染めていることが分かりました。ある16歳の子は、1人につき30分3万円で本番を行い、1日10〜20万円、1カ月で150万円以上稼いでいました。

 −−女の子たちに共通する特徴などはありますか?

 井川 おおむね家庭環境が悪いですね。父親が働かなくて電気とガスを止められているとか、母子家庭だったりとか。高校に行っていない子も多かったですし、通っていても通信制だったり。JKビジネスはメイドのような「萌え店」の枠組みに入っています。だから見た目は清楚で真面目そうなんですが、社会からドロップアウトしている子が多かったです。今、日本は一人親家庭の貧困率が54.6%という世界最悪の水準になっていて、こうした社会的要因が大きく関係しているように思えます。

 −−「裏オプ」を行っている店は違法性が高いと思われます。見分けるコツは?

 井川 BGMがガンガン鳴っていたり、店内の照明が薄暗かったり、女の子が裏オプをしやすい環境になっています。あと、店側が女の子に渡す額が少ないのも特徴です。あるお散歩店は、女の子に1円も渡していません。だから、ここの女の子はほぼ全員18歳以下なんですが、客とラブホテルや漫画喫茶に入って性的サービスを行い、裏オプで稼いでいる。店側は「女の子はボランティアで雇用関係を結んでいないから、仮に彼女たちが売春していても店とは一切関係ない」と言い張っています。今はこういうタガが外れたようなアングラ店が、いくつか存在しているのが現状ですね。
(聞き手:程原ケン)

井川楊枝(いがわ ようじ)
1976年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中に舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞。都内で映像と出版、タレントマネジメントの会社を経営。著書に『封印されたアダルトビデオ』(彩図社)がある。

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