紗綾 2019年8月1日号

神戸山口組 “特攻隊長”上京! 迫り来る怒りの反撃

掲載日時 2019年07月12日 20時10分 [社会] / 掲載号 2019年7月25日号

 不穏な空気が漂う中、神戸山口組の若頭代行を務める山健組・中田組長らは、暑中の挨拶のため各所を訪問。7月3日には上京し、柴崎勝・二代目誠会若頭(東京)、大瀧一門・徳誠会会長(大澤忠興総裁=茨城)、数名の山健組直参と共に都内にある他団体本部に姿を見せた。表立って厳重な警備態勢が敷かれていたわけではなかったが、中田若頭代行が乗る車両後部座席の両窓には、内側から防弾盾のような物が張られており、万一の事態に備えていることがうかがえたのである。

 前日には、警視庁による神戸山口組本部への家宅捜索が行われ、捜索の最中にもかかわらず中田若頭代行が駆け付けていた。

「藤田恭道若頭補佐(二代目英組組長=大阪西淀川)が、脱退しようとした組員を脅したとして、脅迫などの容疑で逮捕された件でのガサやった。警視庁は約30人態勢で来てな、本部前には盾を持った捜査員まで立ったんや。そんなときに、何の前触れもなく中田若頭代行が現れたもんやから、トラブルでもあったんかと思うたで。結局、本部内には複数の直系組長もおったから、何事もなく30分程度で終わっとった。神戸側の最高幹部を逮捕したいうアピールのためのガサやったんと違うか」(地元記者)

 しかし、神戸山口組舎弟頭補佐である太田守正組長の太田興業(大阪浪速)最高幹部が、大阪府警に建造物損壊などの容疑で逮捕された際(3日)には衝撃が走った。六代目山口組との新たな対立の構図が浮上したからである。

 「今年2月、生野区にある弘道会の野内組傘下二代目北村組・西川純史組長の自宅へ、軽保冷車が突っ込んだ事件に関する逮捕やったんや。5月には軽保冷車を運転した男が逮捕、起訴されとって、携帯電話の通話履歴などから太田興業最高幹部の関与が浮上したらしいで。府警は指示役と見とるようや」(地元関係者)

 運転した男の初公判が7月5日、大阪地裁で行われており、罪状認否では起訴内容を認めていた。検察側は、弘道会の大阪進出が背景にあり、太田興業最高幹部は知り合いだった男に犯行を依頼したと主張。

 「西川組長らが任侠山口組(織田絆誠組長)から昨年9月に野内組へ移籍したことで、大阪での勢力図に異変が生じとったようや。野内組VS太田興業の対立も今後、激化するかもしれんから、大阪は危ないで」(同)

 7月8日、神戸山口組は定例会を行い、午前11時半ごろまでに太田舎弟頭補佐を含め、執行部メンバーが本部内で顔を揃えた。山健組への来客のためか、中田若頭代行は定例会前に引き揚げ、井上組長も早々に本部を出た。その後、3月以来となる若頭会も開かれ、各直系組織の若頭らが到着。ところが、短時間で終了した模様で、山健組から與若頭に代わって出席した野崎秀夫若頭補佐も、本部をあとにしたのである。

 「“自粛期間”が明けたことで檄が飛ばされるとも思うとったんやが、夏季休暇に関する話と、『SNSなどで出回るような類いの噂に惑わされないように』いう通達くらいしかなかったそうやで。活発な意見が交わされる若頭会でも、特に話し合いはなかったようや。ただな、これは裏を返せば神戸山口組の方針に変わりはない、いうことやないか。当初から言うとる“敵は弘道会”いう方針にな…」(関西の組織関係者)

 すべての会合が終了して直系組長らも引き揚げていき、若頭補佐である剣政和・二代目黒誠会会長(大阪北)と山本彰彦・二代目木村會会長(愛媛)らも、午後2時前には車両に乗って帰途に就いたのだった。

 この日、“指揮官”である中田若頭代行の表情から、その胸中を読み取ることはできなかったが、水面下では反撃に向けた準備が進められているのかもしれない。

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