園都 2018年6月28日号

室内でも発症? 熱中症よりも死亡者が多い低体温症の予防法

掲載日時 2018年03月03日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年3月8日号

 雪山での遭難や酔っぱらって公園で寝入ってしまって発症すると思われがちな『低体温症』だが、自宅など室内での発症も急増している。「震えが止まらない」「ボーッとする」など、寒い時期にこんな状態になったら疑ってみる必要がある。
 「低体温症とは通常37度ほどに保たれている体の内部が35度以下になる状態のことで、最悪の場合は死に至ることもあります。つまり凍死です。実はここ数年、熱中症よりも低体温症による死者数の方が多く、しかも約7割が屋内での発症というデータもあります」(都内大学病院医師)

 低体温症の患者数が増加している背景には、熱中症と同様に高齢者の孤立化という問題が横たわっている。しかも熱中症より認知度が低く、備えが十分ではない。
 「震えや寒さを感じたら室温を高くするのはもちろんのこと、手足を動かす、甘い飲み物で糖分を補給するなど体を温かく保つための工夫が大切です。国内で低体温症による死者は、2000年〜'16年の間に約1万6000人で、熱中症で亡くなった人の1.5倍(日本救急医学会の調査='14年)に達しているほどです。高齢者が家族と同居している場合でも、家族がちょっと夜に室温の管理をし忘れたとか、うっかり薄着にしてしまったというだけでも体温が下がってしまって、重症化するケースもあるのです」(同)

 低体温症患者の平均年齢は72.9歳。高血圧症や糖尿病などの持病を持つ人や、認知症患者は特に注意が必要だという。そんな低体温症への対応策として注目されているのが“室内用保温テント”だ。
 「アウトドア用のテントを部屋の中で使うのではなく、室内用に作られた保温テントです。テント内は+8℃となり、節電効果も抜群です」(アウトドアライター)

 ただし、室内用テントの使用にも注意が必要だ。
 「それはヒートショックです。お風呂から出て寒い浴室で倒れるのと同じ理屈で、テント内と部屋の温度差に注意を払わないといけません」(前出・医師)

 暑い寒いで随分と難儀する時代になったものだ。

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