片山萌美 2019年7月4日号

トヨタの新提案『レクサス』乗り放題! 月18万円は高い?安い?

掲載日時 2019年05月20日 18時00分 [社会] / 掲載号 2019年5月23日号

 トヨタ自動車が、今年2月から開始した『KINTO(キント)』というサービスは、必要な時にすぐ乗れ、思うままに移動できる「筋斗雲(キントン雲)」の世界観をイメージしたという。毎月、決まった金額を払えば音楽や映画が好きなだけ楽しめる「サブスクリプションサービス」だが、ついにその波が自動車業界に波及した。

 『KINTO(キント)』は、毎月の定額料金でトヨタの高級ブランド「レクサス」の新車が3年間“乗り放題”になるというのだ。

 「ラインナップは6車種。スポーツカーやセダン、SUVまで取り揃え、6カ月ごとに新車に乗り換えられるんです」(専門誌記者)

 驚きなのは、そのお値段。毎月18万円(税抜き)だというから、3年で税込み約700万円の計算だ。車両は自分の物にはならず、半年ごとに返却していくシステムだから、お気に入りのレクサス1台を買ってしまったほうがお得に思えるが…。

 「初期費用やメンテナンスなどにかかる諸経費、任意保険までセットの金額ですから、一定の需要はあると思いますよ」(同)

 月額約5万円からプリウスなどに3年間乗れる庶民向けの「キントワン」というサービスも用意されている。こちらは最初に決めた車種は変更できないタイプで、カーリースに近い。

 「KINTOは都内の一部の販売店で先行実施されています。トヨタは、4月から都内の直営ディーラーを統合。それまで各ディーラーで車種を分けて販売していたスタイルを一新し、どの販売店でもすべてのモデルを購入できるようになりました。この流れを全国に広げ、KINTOも全国展開していくはずです」(同)

 現在の自動車業界は、完全自動運転に向けて日進月歩の進化の過程にある。マイナーチェンジでも最新の技術が搭載されるほどだから、考えようによっては賢い選択肢になりそうだ。

 他の国内メーカーも追随の動きを見せているというが、果たして根付くのか。

 「自動車の販売数が減少しているのはユーザーの“所有欲”が低下していることの表れです。そうした層はカーシェアリングやレンタカーで済ませているので、定額制が定着するとは考えにくい」(自動車評論家)

 KINTOの社長に就任した小寺信也氏(トヨタファイナンシャルサービス上級副社長)は、「石橋をたたいて渡るという、従来のトヨタのやり方では通用しなくなった。不透明な将来に向けて先手を打ちたかった」と語る。「ユーザーの変化」「競合の変化」「トヨタの変化」多様化するクルマの利用形態がどのように進んでいくか見物だ。


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