“エボラ日本上陸”で投資家に出回る“注目株リスト”

社会・2014/11/11 12:00 / 掲載号 2014年11月20日号

 西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の日本上陸が現実味を増してきた。一方、エボラ騒動を「千載一遇のチャンス」と捉え、ホクソ笑んでいるのが投資家だ。証券マンは“エボラ銘柄”のリストを基に「エボラが日本へ上陸すれば、この会社の出番が到来する。まだ世間の注目度は低く、その分株価は安いが、これぞ当社の推奨銘柄です」などと執拗な営業攻勢をかけている。

 結果、エボラへの効果が確認されたのを機にインフルエンザウイルス薬『アビガン』の追加生産に入った富士フイルム、防護服のアゼアス、感染防止機器の日本エアーテック、さらにはエボラ熱診断技術の栄研化学、患者隔離装置の帝国繊維、医療アシスタント事業を行う日本エマージェンシーアシスタンス、空港での赤外線センサーの日本アビオニクス…など大きく値を上げる銘柄が相次いでいる。
 「ある程度の利益が出た段階で手じまいする投資家がいるため、株価は一時的に反落するにせよ、まだまだ上昇カーブを描くでしょう。しかし、機関投資家など抜け目ない面々は早い段階で大量に仕込んでいる。証券マンの推奨に乗った連中が買い出動すればするほど、彼らのもうけが膨らむ図式なのです」(市場関係者)

 これでエボラが日本に上陸すれば、ただでさえ過敏に反応しやすい国民性である。列島縦断の大パニックになるのは間違いない。
 「そんな事態を想定し、一部の証券会社は航空会社や旅行会社を売り推奨銘柄に挙げようとしている」と市場関係者は打ち明ける。
 既に欧米ではエールフランス、アメリカン航空、デルタ航空、ルフトハンザ、さらに旅行関連ではトーマス・クック、ヒルトンなどが売りのターゲットになった。二次感染を恐れて人の流れが止まり、業績を直撃するとの見立てである。

 証券マンや機関投資家にとって人の不幸が最大のビジネスチャンスであることは、今も昔も変わらない。

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