葉加瀬マイ 2018年11月29日号

補講の連絡を受けていないという理由でバレエ講師の指を切断した理不尽なドS男(2)

掲載日時 2017年02月12日 23時00分 [官能] / 掲載号 2017年2月16日号

 その後、高橋は前言を翻し、〈やっぱり口頭では受け付けることができない。内容証明で退会通知書を寄こしてほしい〉というメールを送ってきた。
 バレエ教室側はその要求に従った。ところが、今度は〈退会した者が押し掛ければ、警察を呼ばれることもあり得ますよね。でも、それぐらいのこと、すぐに出て来られる。オーナーや講師の自宅に行くことも考えられますよ〉などという脅しのメールを送ってきた。

 オーナーは弁護士に相談。「こういう人間は文面でやり取りしてもラチが明かない。言葉尻を捉えて反論されるだけ。一切無視でいい」とアドバイスされ、何も答えなかった。
 すると2カ月後には〈自分の行為の何が問題で退会処分になったのか、全く理解できない。自分としては退会したと思っていないので、自粛期間が過ぎたら、また通います〉という一方的なメールを送ってきた。
 オーナーは警察にも相談したが、「まだ何も起きていないなら、何もすることはできない」と言われただけだった。

 そんな中、公開していないはずの里美さんの自宅の玄関ドアに《I'll be back》の文字と、中指を立てた絵が描かれた紙が貼られるという“事件”があった。
 バレエ教室側はこれ以上のトラブルを避けるため、高橋に「これまでのレッスン料を返却する」との連絡を入れ、誠意ある対応で解決を図ろうとした。
 すると、それっきり高橋からの連絡はなくなった。バレエ教室側はホッとしていたが、実は高橋の怒りが消えたわけではなかったのだ。それから半年間、フツフツと負のエネルギーをため込んでいたのである。

 高橋はイライラが収まらず、仕事を続けられなくなった。気晴らしにロシアへ行き、バレエ鑑賞したが楽しめず、「こうなったのはすべてあいつが悪い」と考えるようになった。
 頭に浮かんだのはボコボコに殴ることだったが、よくニュースで容疑者が「殺すつもりはなかったのに、死んでしまった」と供述しているのを見て、「あんなにきゃしゃな女を殴ったら、本当にそうなりかねない。死ぬまでのことはやらないんだったら、指を切ろう」と思い立った。そのための道具として金づちとたがねを用意した。

 事件当日、高橋が朝一番でバレエスタジオを訪れると、里美さんが1人でスタジオのセッティングの準備をしていた。里美さんは反射的に振り向いて「おはようございます」とあいさつしたが、それが高橋だったので怪訝な表情を浮かべた。
 「何しに来たんですか?」
 「オレが何で怒っているのか分かるか?」
 「それは何度も説明しましたけど、私が意図的に連絡しなかったと思われているなら、それは誤解です」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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