〈男と女の性犯罪実録調書〉③職歴にあるまじき性犯罪

官能・2020/07/09 00:00 / 掲載号 2020年7月16日号

 法廷に現れた岡田は弱々しく、検察官に事件を起こした原因を問われ、「自分の意志が弱かった」などと述べた。
「あなた、前回の事件のときは学校の先生だったんですよね。意志が弱いなら対策は?」
「頭が回らなかった。対策は取らなかった」
「カウンセリングに通うとか、なんらかの対策はできるじゃない。やめる気がなかったのでは?」
「そう言われれば、そうかもしれません」
「やめる気持ちより、そういうことをしたい気持ちが勝ってた?」
「そうですね…。感覚が麻痺していたとしか言いようがない」

 さらに裁判官からも質問があった。
「小学校教師、塾講師と子供たちと関わってきて、子供たちが傷つきやすいことを知っている立場だったんじゃないんですか?」
「そう言われれば、そうです…」
「そういうことを考えてみたことはありますか?」
「今回の事件で捕まってから、考えはした」
「今回の事件では、前回の事件で及ばなかった姦淫行為にも及んでいる。起訴されなかった他の被害者もいるんですよね?」
「それは…。もう2度としないということでお詫びするしかありません」

 岡田の両親は地元で健在だが、もはや針のムシロだ。岡田の勤務先だった小学校の元校長は「もう私どもがお話しできることはございません」と吐き捨てた。

 岡田が逮捕時に勤めていた塾の経営者はこう話した。
「事件後は生徒が3分の1に減り、職員も半分が去った。塾を維持するのが精いっぱいの状態になっている。学校で『岡田2世』とからかわれ、泣いて帰ってきた子もいた。最も分別のある年齢なのに許せない。本人からは謝罪のハガキが1枚届いただけでした。休日に犯行に出かけていたなんて知りませんでした。性犯罪の前科があったことも知りませんでした」

 裁判所は「累犯前科があり、常習性は顕著。巧妙かつ計画的で、刑事責任は重大。自らの性的満足を目的とした自己中心的かつ身勝手な犯行で、酌量の余地はない」と断罪し、岡田に懲役16年を言い渡した。

 岡田の犯行は性犯罪が学歴や職歴にまったく関係ないことを物語っている。このような男は出所後、どこで何をするのだろうか。63歳で出所したとき、今度こそ枯れているだろうか。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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