〈男と女の性犯罪実録調書〉③愛おしい娘だが性欲に陥落

官能・2019/08/01 00:00 / 掲載号 2019年8月8日号

 ある日、チエは友人の家に行ったとき、「パパに頭を叩かれる。今日は帰りたくない。1泊させて」と頼んだ。友人の母親も加わって理由を聞くと、「パパの言うことを聞かないと暴力を振るわれる。お酒も飲まされる」とのことだった。

 チエはレイプのことは話さなかったが、その話を聞いた友人の母親は「それはいけない。警察に相談しなさい」と言って、警察署に連れて行った。

 チエから事情を聴いた警察は、児童相談所と連絡を取り、一時保護した。チエはレイプされ始めた中2の夏にも「児童虐待されている恐れのある児童」として一時保護されたことがあったが、そのときもレイプされていることは話さなかった。家族がバラバラになり、母親と別れて暮らすことになるのがイヤだったからだ。

 西部はチエに対する監護者性交等の疑いで逮捕されたが、頑なに容疑を否認した。だが、警察のポリグラフ検査(ウソ発見器)では陽性の反応を示し、産婦人科医による診察でも、チエは処女膜が断裂し、繰り返し男性器を挿入された形跡があることが分かった。

 「被害者を強姦できたのはあなたしかいないんじゃないか。あなたは娘を愛していたんだろう。それがどれぐらい心の傷を与えてしまったと思っているんだ?」

 言い逃れができない証拠を突き付けられ、情にも訴えられ、ついに泣き崩れるようにして容疑を認めた。

「自分は懲役に行っていたので、他の家族と同じようなことができなかった。どこか本当の父親として認められていないのではないかという気持ちがずっとあった。娘のことは愛していましたが、性欲が勝ってしまった。娘とのセックスで得られる興奮がどうしても忘れられなくなってしまった。これは言ってはいけないことかもしれないけど、別の子だったらよかった。私は本当に最低の父親です」

 真実を知った妻は激怒し、直ちに離婚した。

 「これでもう、娘のことを迷うことなく信じることができる。夫は真剣な表情で『やっていない』とウソをついていた。絶対に許さない。2度と会いたくない。娘の将来にどんな影響があるのか心配。夫には責任を取ってもらいたい」
 西部は懲役7年を言い渡され、獄中に落ちた。

 子供はアッという間に成長する。西部の場合は懲役が原因だったが、社畜のように働いて、思春期になった娘に劣情をもよおすケースも少なくないという。その貴重な時間をないがしろにしてはいけない、という警鐘なのかもしれない。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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