林ゆめ 2018年12月6日号

婚約者に二股をかけられた医者の卵 怒りの報復オペ(3)

掲載日時 2018年04月23日 23時00分 [官能] / 掲載号 2018年4月26日号

 再び弁護士と連絡を取り、事情を話したところ、「それでは刑事告訴するのは難しい。彼女が自分から家に上げていて、ベッドまで一緒に行って、そういう雰囲気になったことを認めているのであれば、強姦事件としては立件できない」ということだった。仮に強要があったとしても、最終的には金で解決することになるだろうと言われた。
 「オレは金が欲しいわけじゃない。このままじゃ納得できない。こうなったら法を超えた手段で復讐してやろう。それには職場で襲うのが一番だ。ニュースにもなるだろうし、社会的制裁も加えられるだろう」
 大谷はミリタリーショップでナイフフォルダーを購入し、3本の刃物を用意した。そのうちの1本は2人がローストビーフを食べるのに使った牛刀だ。歯科医はマスクをする機会が多いので、それでも隠し切れない場所に傷を付けてやろうと、自宅からペティナイフも持ち出した。

 事件当日、大谷は刃物3本を持って美帆さんと椎名さんの勤務先である医科歯科大学付属病院に行き、トイレで白衣に着替えた。6階の診察室に上がると、椎名さんがパソコンに向かって作業をしていた。
 「椎名先生…」
 一声掛け、振り返った椎名さんを、大谷はいきなり牛刀で右脇腹を刺した。
 「てめー、何てことしてくれたんだ!」
 大谷と椎名さんは椅子ごと床に倒れ込み、大谷は周囲の目も気にせず、椎名さんに馬乗りになって顔面付近をペティナイフで執拗に刺しまくった。

 「おい、もういいかげんにしろ!」
 他の男性医師が3人がかりで止めに入った。椎名さんは血まみれになり、そのまま外科に運ばれ、緊急手術を受けた。全治3週間の重傷だった。
 大谷はそれ以上暴れることはなく、落ち着いた様子で警察の到着を待った。大谷は殺人未遂の現行犯で逮捕された。

 「合法的な解決手段では、どっちみち金で解決されてしまう。殺意はなかった。一生残るような傷を付けてやろうと思った」
 美帆さんは「椎名先生から私が関係を強要されたと勘違いし、私を守るために刺した。そこまで追い詰めてしまったかと思うと、心が痛んでいる」と話した。大谷は大学を除籍処分となり、目的を達成する代わりに婚約者を失い、医者になる夢も棒に振った。
 裁判所は「婚約者と関係を持った男性に憎しみを抱くのは理解できるが、過度な復讐と言うほかない」と断罪し、懲役7年の実刑判決を言い渡した。

 大谷は結果に満足しているのだろうか。美帆さんも椎名さんも、職場への復帰のメドは立っていない。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


官能新着記事

» もっと見る

婚約者に二股をかけられた医者の卵 怒りの報復オペ(3)

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP