葉月あや 2019年5月2日号

◎専門医に聞け! Q&A スマホ老眼

掲載日時 2019年01月21日 22時10分 [健康] / 掲載号 2019年1月31日号

Q:最近、視力が落ちたように思います。と言うのは、スマホを操作していて、目を上げて正面を見る時、ぼやけます。ピントが合わないようです。いつもスマホを見ているせいでしょうか。このまま近視になるのではないかと心配です。改善する方法はあるでしょうか。_(24歳・フリーター)

A:あなたの場合、近視ではなく、スマホ老眼と言われる状態です。仰るとおり、原因はスマホの見すぎでしょう。
 目は、水晶体の厚みを変えることでピントを調節します。水晶体はカメラのレンズに相当します。水晶体は毛様体という筋肉の働きによって、遠くを見る時は薄くなり、近くを見る時は厚くなります。

 スマホを操作するときは至近距離で画面を見るものです。スマホを見続けると、毛様体は厚い状態を保ち続け、疲れてしまいます。ピント機能が低下し、そのため、スマホの手を止めて正面を見たとき、目がぼやけるのです。

 スマホ老眼は20代、30代では珍しくなく、10代、40代、50代にも見られます。スマホを見すぎると、小学生でもスマホ老眼になってもおかしくありません。スマホが習慣の人の多くが目の疲れを感じていますが、そういう人はみな、スマホ老眼になる恐れがあると言えるでしょう。

●スマホの使用を減らそう

 ところで、“老眼”という言い方をしていますが、普通の老眼は至近距離が見えにくい状態です。だから、老眼とスマホ老眼はまったく別のもの。スマホ老眼はむしろ近視に近いと言えるでしょう。

 スマホ老眼は毛様体の機能低下が原因ですから、深刻な状態ではありません。しかし、スマホ漬けの生活を続けると、やがて真性の近視になる恐れもあります。

 とは言え、スマホ老眼はスマホをする時間を減らし、目を休ませると治ります。最近は、近視でも乱視でもないし、ストレスもないのに、視力が落ちる小学生がいます。これもスマホ老眼で、スマホをいっさいやめさせると治ります。

 実際、スマホを放棄することはできないでしょうから、スマホを見る時間を減らしましょう。起きている時間の半分はスマホを見ない、などと決めるとよいと思います。
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山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会副会長。

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