思い込みだらけシャブ中男裁判

事件・2013/12/15 16:00 / 掲載号 2013年12月26日号

 '11年、千葉県佐倉市の市道で、八街市の建設作業員、桑山明紀範さん(21=当時)の遺体が見つかった事件で、千葉地裁は11月28日、自動車解体業の秋本清一被告(44)に懲役28年を言い渡した。

 秋本被告は、桑山さんに対する殺人、死体遺棄などで起訴されていた。桑山さんの遺体は車に轢かれた跡がある。これまでの公判では“交通事故だった”と主張する秋本被告と“意図的に何度も轢いていた”と故意だったことを主張する検察側とで割れていたが、裁判所は「路上に横たわった被害者を意図的に繰り返し轢いており、強い殺意があった」と指摘した。
 「秋本被告は覚醒剤を常習的に使用していたのです。その影響で当時交際していた女性が浮気をしていると勘違いし、さらにその相手が桑山さんであると思い込んだ末の犯行だったのです」(司法記者)

 覚醒剤乱用による“思い込み”での犯行はこれだけではない。今回、秋本被告は過去交際していた、2名の女性に対する傷害罪でも起訴されていた。彼女らに対する暴力も“浮気をしていると邪推した”末のもので、桑山さんの事件と共通している。

 さらに法廷では、秋本被告が普段から覚醒剤を乱用して“ある事”にハマっていたことも暴かれた。
 「いわゆる“キメセク”です。法廷でも明らかになりましたが、被害者となった女性たちや、桑山さん事件のとき交際していた女性らは、もともとシャブなんてやらなかったのに、付き合い始めてから秋本被告に打たれていたのです」(同)

 それだけではない。
 「傷害の被害者2名はどちらもC型肝炎にかかってしまった。さらに、そのうちの一人は暴力によって片方の目が見えなくなっています。また、桑山さん事件当時交際していた女性は突然死亡しており、この事件は謎が残ったままです」(同)

 シャブと暴力にまみれた交際が最悪の事態を招いた。

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