紗綾 2019年8月1日号

オコエの育成方法を巡って対立? お互いに実績のある星野と梨田

掲載日時 2015年12月16日 16時00分 [スポーツ]

 東北楽天ゴールデンイーグルスのドラフト1位、オコエ瑠偉(18=関東一高)が、新入団選手発表会でも“異彩”を放った。

 12月1日に行われた新入団選手発表会で、オコエが美声を披露したのは既報通りだが、梨田昌孝監督(62)の表情はどこかぎこちなかった。
 「オコエの育成法ですが、キャンプは一軍に帯同させるのか、二軍でじっくり鍛え上げるのかまだ決まっていません。2013年1位の松井裕樹は一軍キャンプに帯同させ、2014年1位の安楽智大は二軍スタートでした。楽天には一軍帯同と二軍スタートの両方の例があるので、決めかねているようでした」(プロ野球解説者)
 正確に言えば、現場を預かる人間2名の意見が分かれてしまったのだ。

 球団の編成と運営を任された星野仙一副会長(68)は中日指揮官時代から、新人を抜てきすることでチームを勢いづけてきた。来季から楽天投手コーチとなる与田剛コーチもその一人で、高卒野手では立浪和義氏も一年目から正遊撃手でデビューさせた。
 しかし、梨田監督は違う。どちらかといえば、リスクをともなうギャンブル的な采配はしない。過去に指揮をした近鉄と日本ハムでも、計算の立つベテランを使い、単独スチールでさえ嫌ってきた。

 梨田監督はオコエを二軍で鍛え上げ、将来に備えたい。しかし、星野副会長の考え方は違う。
 「2014年の星野副会長が楽天で指揮を振るった最後のシーズンのことです。星野副会長は高卒ルーキーだった松井裕樹を一軍キャンプに帯同させましたが、『いまのままでは通用しない』と見抜いていました。佐藤義則投手コーチ(元ソフトバンクコーチ)も同意見でしたが、本人に自覚させなければ、どんなに練習させても意味がないとして、一軍マウンドを踏ませました」(球界関係者)
 その“プロの洗礼”が、2年目の飛躍につながったというのが星野副会長の意見らしい。

 オコエが一軍で通用するかどうか、そのカギは打撃力にある。夏の甲子園大会中と、その後に招集されたU-18大会とでは、打撃フォームが違った。代表指揮官の西谷浩一監督(大阪桐蔭)がプロ入り後のことを見越して、オコエの打撃フォームを改造したのだ。
 また、プロの投手のスピードに対応できるかどうか、やってみなければ分からない点も多い。梨田監督は「二軍で自信を付けさせてから一軍」という育成法だが、球団の営業面を考えれば、すでに人気のあるオコエに関しては星野式が採用される可能性のほうが高い。
 持論を却下された梨田監督がへそを曲げ、星野副会長に反旗を翻さなければいいのだが…。

関連タグ:東北楽天ゴールデンイーグルス 野球


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