葉加瀬マイ 2018年11月29日号

まるで風俗業界“食物連鎖”ピラミッド モテるヤクザの懐が潤うカラクリ(3)

掲載日時 2016年11月14日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年11月17日号

 有子がこんな貢ぎ行動を取れたのは、元彼のホストが“脅しネタ”にも使っていた通り、店外デートや本番行為でカモにしている客が5、6人いたからだ。
 「ねえ〜ん、今日は私の“ATM君”が100万円もくれるって言ってるのよ。一緒について来てよ」
 「ンなの、1人で行けよ」
 「イヤよ。そいつ、気持ち悪い奴だもん。車で拉致られそうになったら助けてほしいのよ」
 樫本は有子のこんな申し出に付き合い、その度に臨時収入を得ていた。やることと言えば、近くの歩道に立って様子を見ているだけである。有子は10分ほど車の中で体を触らせたり、キスしたりすると金を持って出てくる。それを別の場所で樫本に手渡す。その繰り返しである。樫本は有子から約半年で1000万円以上を受け取っていた。

 それが終わりになったのは、樫本が同じように複数の風俗嬢をカモにしていることがバレてしまったからだ。有子は当て付けのように以前付き合っていたホストに連絡を取り、肉体関係を復活させた。
 そのことを知った樫本は激怒し、言い掛かりをつけて2人を監禁した。
 「お前、まだオレのことをナメとるらしいな…」
 「ゆ、許して下さいっ!!」
 それを有子がかばったことから、樫本は有子にも見切りをつけ、「お前ら2人で詫び料として120万円ずつ払え」と要求した。さらに「この件で上の人に動いてもらったから、あと145万円用意しろ」と詰め寄り、これでホストはビビって逃げてしまった。今度は完全にホストを廃業しての逃亡だった。
 さらに有子は「車のチューニング代」として50万円を要求され、ついに警察に相談。警察は樫本から何度もLINEが送られてきたことを根拠にして、ストーカー規制法違反容疑で逮捕した。

 「有子にハメられた。黙秘します。調書の作成には応じません」
 「何だと、この野郎。また裁判所からフダ取ってやるぞ。てめえ、黙秘って漢字が書けるのか。生意気なこと言ってんじゃねえ!」
 樫本は刑事に脅されても、警察の取り調べには黙秘を貫いた。その後、恐喝や詐欺でも再逮捕された。

 「有子に携帯を見られたのがすべて。他に女がいたことが分かって逆恨みしたのだろう。有子には恋愛感情など全くない。『好きだ』とは言っていたが、それは金を引っ張る方便でしかなく、都合のいい女だった」
 樫本はホストが吸っていた甘い蜜を奪い、有子が色仕掛けしていた客の金も奪い、最終的には女が稼いだ金を根こそぎ奪っていた。まるでネオン街の食物連鎖の帝王である。事件についてはすべての責任が有子にあるかのように説明し、現在も否認している。

 それにしても、モテる男というのは樫本のような男のことを言うのだろう。風俗客は、その最下層なのである。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


官能新着記事

» もっと見る

まるで風俗業界“食物連鎖”ピラミッド モテるヤクザの懐が潤うカラクリ(3)

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP