菜乃花 2018年10月04日号

メカニズムを知り快適な就寝を呼ぶ これから始める「ぐっすり快眠法」(2)

掲載日時 2014年03月10日 12時00分 [健康] / 掲載号 2014年3月20日号

 現役世代で、週末に“寝だめ”をしなければならない人がいるのは仕方がない面がある。しかし、休日の睡眠時間が平日より3時間以上長い場合は、かえって体に負担がかかってしまう状態だ。
 「短い睡眠時間でなんとかやりくりできないか」という切望の声も上がりそうだが、睡眠不足が長く続くと、心身の病のリスクが高まる。平日の睡眠不足や昼間の眠気が取れない人は「昼寝の活用」を実践すると効果を生む。

 なるべく早い時間帯に目覚まし時計をセットして、20〜30分ほど寝ると眠気が取れる。それは午前中でも構わない。逆に遅い時間に30分以上眠ると、起きてもしばらくぼんやり感が強くなり、夜の睡眠にも影響が出てしまう。

 また、不眠症状を訴える人は多くの場合短期間で治るが、強いストレスがある場合などは、慢性的に続く人もいると専門家は指摘している。
 前出の荏原院長は言う。
 「不眠が続くと、寝床に入っても“また眠れないのでは”と緊張し、ますます眠れなくなる悪循環に陥ってしまうことがあります。寝室が恐怖の場所で無くなるためには、あらゆる快眠法や睡眠薬を使ってでも“寝る”体験することが大切なことです」

 睡眠薬については、「一度飲んだら止められなくなるのでは」など、どことなく怖いイメージが根強いが、近年は副作用の少ない薬の開発が進み、新しいタイプの睡眠薬が登場して利用者も増えている。
 人が眠くなるときは、大きな二つの仕組みが働いている。一つは脳を覚醒させる神経中枢が抑制されることで起こる眠気だ。この抑制は、起きていることで疲れと共に脳内に溜まってくる睡眠物質が、睡眠中枢を刺激することによって起きてくる。
 もうひとつは、夜になると眠くなるという体内時計の働きによるもの。暗くなると、脳中央にある松果体という部位から「メラトニン」と呼ばれるホルモンが放出され、体内時計の中枢を刺激し、「夜だから体を休めるように」という指令が体に向けて出される。

 睡眠薬は、この二つの仕組みを助けることで眠気を作り出す。そして睡眠中枢に働くのが、「ベンゾジアゼピン系受容体作動薬」と呼ばれる薬。「マイスリー」や「レンドルミン」など種類も豊富で、睡眠薬として一番多く使われている。
 「処方箋が無くても薬局で買える薬の中にも、睡眠を促す薬がある。『ドリエル』などがそうで、これは風邪薬やアレルギーの治療薬を飲んだ時に眠くなるという副作用を積極的に利用したものです。薬局で買えますが、常用すると効果が薄れます。4週以上続くような人は、病院を受診した方がいいでしょうね」(医療関係者)

 日本睡眠学会のサイト(http://jssr.jp/)では、睡眠薬のさまざまな質問に答えている。眠れない不快な日々が続いても、つい具体的な対策については疎かになりがち。一度、じっくり研究してみてはどうだろうか。

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