菜乃花 2018年10月04日号

話題の1冊 著者インタビュー 郡山史郎 『定年前後の「やってはいけない」人生100年時代の生き方、働き方』 青春出版社 950円(本体価格)

掲載日時 2018年07月22日 16時00分 [エンタメ] / 掲載号 2018年7月26日号

 ―——人生100年時代を迎えています。これから定年後の人生設計をどのように見直していったらいいのでしょうか?

 郡山 人間は本来、100年ほど生きる生物です。それが戦争、争い、病気などで短命になっていました。今、本来の姿に戻ったのです。ただ、人間の能力は45歳くらいで成長が止まり、その後は衰えていきます。そこで、今までの人生50年時代とは異なった人生設計が必要になってくるのです。
 人生をマラソンに例えると、定年を中間地点として、前半と後半に分けることができます。前半は「競争と義務の時代」。頑張ってできるだけ前に行く、子どもを育てる、資産を形成する、社会に大きく貢献するために地位を得る、などといった責任があります。後半戦は社会を助ける、迷惑をかけない、自分が好きなようにやっていい、という「共存と自由の時代」です。もちろん、どちらが幸せかは明白でしょう。後半戦の方がはるかに楽しい。ただ、よい後半戦のためには、前半戦を必死に頑張ることが大切です。40歳をすぎたら、後半戦に向けた準備を必ず始めてください。

 ―——定年を前にして“やってはいけない”ことはありますか?

 郡山 転職はしてはいけません。会社は入るところで、辞めるところではありません。今の仕事を大切にして、もっといい仕事をするために全力を尽くせばいいのです。悪い会社なら自分でよくすればいい。悪い上司は最高の教師だし、どうせ長くはいない。
 隣の芝生に騙されてはいけません。実は、世の中にある会社の90%以上は、あなたが一生いてもいい会社なんです。大切なことは、会社に「あなたは一生いてください」と言わせることなんです。

 ―——定年後、金銭面や人間付き合いなど、見直しのコツはありますか?

 郡山 定年後は後半戦です。お金はたくさん稼げません。節約して、見栄やぜいたくはやめましょう。義理や付き合いもほどほどに。その代わりいつまでも働いて、少しでも家計の足しにしましょう。世間との接点も必要です。そのためには、仕事をするのが一番です。
 働くということは、周りを楽しませるということでもあります。そして、相手を楽にしたり、楽しませたりできる人と付き合うことです。前半戦の人の付き合いとは、まったく違うことをご理解ください。利害で付き合ってはいけません。人を楽しくできる人たちと付き合い、自分もその1人になることです。詳しくは本書で触れていますので、ぜひ、ご一読ください。
(聞き手/程原ケン)

郡山史郎(こおりやま・しろう)
1935年生まれ。一橋大学経済学部卒業。プロ経営幹部の派遣・紹介を行う株式会社CEAFOM代表取締役社長。人材派遣のプロとして、これまでに3000人以上の転職・再就職をサポート。

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