菜乃花 2018年10月04日号

イチロー、松井秀喜、黒田博樹 東京五輪野球代表「トロイカ体制」(2)

掲載日時 2017年02月03日 16時00分 [スポーツ] / 掲載号 2017年2月9日号

 万年Bクラスだったベイスターズを立て直した中畑清氏、イチロー、ゴジラ松井、そして「北京五輪の汚名返上の機会を与えてやりたい」と、星野仙一氏の名前を挙げる要人もいないわけではない。
 「WBCが今回で消滅するとの米報道もありましたが、その話はNPB内ではタブーです。新しい常設侍ジャパンのお披露目は今年11月の国際試合ということでNPBは動いています。4月にポスト小久保を発表して、その新監督が東京五輪も指揮するかどうかの点に関しては曖昧にしておき、オリンピックイヤーの2020年前半に正式発表するつもり。まずは常設侍ジャパンの監督を決め、そのあとで五輪監督の交渉を水面下でスタートさせます」(同)

 NPBには、東京五輪で金メダルを獲得するという絶対的な使命がある。また、「本当の成功」とは、次のオリンピックに野球・ソフト競技を繋ぐことと考えている。そのためにも、「野球はこんなに盛り上がる」ということを世界中にアピールしなければならないわけだが、まずはアメリカの野球メディアを東京五輪に向けさせることが前提となる。

 メジャーリーグは五輪期間がシーズン中であることを理由に、東京五輪への参加を拒んだ。それ以上にNPBが懸念しているのはアメリカ国民のオリンピック熱で、ここ3大会連続でテレビ視聴率がダウンしているという事実だ。東京の次の五輪開催地は今年9月のIOC総会で決まるが、米ロサンゼルスが選ばれるのならまだしも、他地域では野球・ソフトの「次大会継承」の可能性は極めて低い。
 「米野球メディアが東京五輪に関心を持てば、『五輪の野球にビジネスチャンスがある』という風潮につながります。だから、米球界に影響力を持つ大物OBに東京五輪の指揮権を託したい」(前出・関係者)

 トコトン現役を続ける意向のイチローだが、'20年には47歳になる。現時点で第4回WBCを戦う侍ジャパンへの再合流についても不透明のままだ。
 「招集メンバーには好外野手が多く、1番タイプ、3番タイプの打者も多い。そのことはイチロー本人も分かっており、NPB幹部と話をしてから最終結論を出す予定」(前出・ベテラン記者)

 トロイカ体制の両翼となるゴジラ松井と男気・黒田は、引退後の現在も米国を生活拠点としている。米メディアの関心も高い。
 「松井は春季キャンプでの臨時コーチを断りましたが、巨人、NPB要人には季節の挨拶は欠かしていません。黒田も広島球団からの臨時コーチ要請を辞退したが、某TV局のWBCでの解説は引き受ける方向で話が進んでいます。黒田の解説招聘にはNPBの意向も含まれています」(前出・関係者)

 この3人がトロイカ体制を組めば、日本中は歓喜し、米メディアも扱わざるを得ない。イチローが現侍ジャパンに再合流したとき、このビッグプロジェクトの交渉が前倒しで動き出す――。

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