広島女児10人レイプ小学校教師に1億の損害賠償訴訟

事件・2010/02/04 00:00 / 掲載号 2010年2月18日号

 広島県で起きた「小学児童レイプ事件」が、思わぬ騒動を巻き起こしている。
 広島県警は、三原市の小学校の校内で、教え子の女生徒たちに性的暴行を働いたとして、'08年5月に強姦罪で元教諭の森田直樹被告(44・懲戒免職)を逮捕していた。
 ところが、今年1月26日に被害児童3人と保護者らが、肉体的、精神的苦痛を受けたとして被告と県、それに三原市に慰謝料を求める訴えを広島地裁に起こしたのだ。
 その額、実に計1億1550万円−−これだけの高額慰謝料は法曹界でも「異例」だが、その犯行の卑劣さは捜査員らも呆れるものだったのだ。

 地元紙の社会部記者が言う。
 「森田被告は、'01〜'06年の間に当時9〜12歳の女児10人に対して勤務先の小学校校内で強姦したり、強制的に体を触るなど凌辱の限りを尽くした。しかも、この他にも判明しただけで未遂を含む95件のわいせつ行為をしていたのです。一審で広島地裁は懲役30年を言い渡したが、現在控訴中。往生際の悪さもかなりのものです」

 実際、事件後には多くの被害児童らが極度の精神的な不安定状態に陥っているという。
 慰謝料請求の提訴に及んだ原告団関係者が言う。
 「ある女子児童(当時9歳)はPTSDが酷く、家に籠りきりで学校に行けないでいる。また、別の子(同11歳)は、父親以外の男性と今も口を利けない状態だ。突然怯えて泣きじゃくる子、断続的に体を痙攣させる子など事件の恐怖がいまだ続いている。慰謝料をいくらもらっても彼女らの傷が癒えることはないが、その深刻さを世間に知って欲しいと提訴に踏み切ったのです」

 もっとも、今回の提訴で注目を集めているのは、その慰謝料の高額ぶり。果たしてこの額は適正なのだろうか。
 法曹関係者はこう語る。
 「一般的に強制わいせつの慰謝料は触ったり抱きついたりで、10〜50万円。無理やり胸を揉んだり、キスすれば50万円。集団暴行や強姦致傷で300万円だが、それを教師の立場を悪用し、少女相手にやったとなれば数百万円になる。今回の額はその意味ではかなりの高額だが、犯行の非道さを考えれば有り得る金額と言えます」

 “鬼畜の行状”に、慰謝料の上限はないのである。

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