葉加瀬マイ 2018年11月29日号

街の再生に期待がかかる海外ファンドのホテル買収

掲載日時 2018年08月24日 20時00分 [社会] / 掲載号 2018年8月23・30日合併号

街の再生に期待がかかる海外ファンドのホテル買収

 東京五輪バブルにより、静岡県熱海市、新潟県妙高市、滋賀県大津市にある3軒のホテルが海外ファンドに売却され、再オープンに期待がかかっている。

 まず、中国系のファンドが目を付けたのは、静岡県熱海市にある巨大廃虚と化していた『つるやホテル』跡地だ。
「『つるやホテル』は大型商業ビルとして開発されていましたが、開発業者の破綻で完成間近に計画が白紙となり、約10年間バリケードに囲まれていた。ここを今年3月に中国系ファンドがホテルに作り替えると乗り出したんです」(地元の不動産会社)

 中国の投資会社は総工費100億円をかけ『熱海パールスターホテル』としてオープンさせ、全スイートルームで熱海初の五つ星リゾートホテルを目指すという。
「熱海は昔は日本最大の温泉歓楽街でしたからね。東京から新幹線で1時間と近いのが魅力。熱海市民は、再び活気を取り戻すことができると歓迎してますよ」(地元記者)

 続いて“スキー場銀座”と呼ばれた新潟県の大型リゾート施設『ロッテアライリゾート』。ここは、韓国のホテルロッテが買収した。
「ここはソニー創業一族の資産管理会社と自治体の第3セクターが約500億円を投資した大型リゾート施設で、1993年に開業。しかし、バブル崩壊とスキーブームの終焉で赤字が続き、2006年に11億円の負債を背負って破綻したんです」(旅行代理店関係者)

 10年以上放置されてきた廃虚を公売によって18億円でホテルロッテが落札。昨年の暮れに再生を果たしている。

 「もう一つが、大津市琵琶湖湖畔に佇む『ロイヤルオークホテルスパ&ガーデンズ』。同族経営に限界を感じたオーナーが、今年1月にシンガポールのファンド会社に数十億円で売却したんです」(同)

 ワケあり物件の買収が、枯渇した街の再生につながることを期待したい。

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