男の酒道VOL.54 ~函館からの何かしら~禁酒法編その1

ドリンク・2022-08-19 20:17
男の酒道VOL.54 ~函館からの何かしら~禁酒法編その1
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函館がニュースになっておりました。大雨の影響で道路が冠水したり川が溢れたり。

なんでも道南では観測史上最高降雨量だったらしく、人的被害が出なかったのが救いです。

うちのお店の被害としては、恐ろしく暇だったことですw
まぁ、土砂降りの中飲みに出て歩く人はまず居ないですし。。。

さて、今回は《禁酒法》を掘り下げたいと思います。
前回のタスマニアの話しでも少しだけ触れましたが、実は世界中で禁酒法があるのは御存じでしょうか?

イスラム圏は基本的にアルコール不可なのは有名ですが、実は元々お酒を禁止していた訳ではありません。

実際《コーラン》の中にはお酒を讃える詩もあるそうです。

以前知り合いのウイグル人(イスラム系)と飲みながらお話していた時に、「お酒駄目なんじゃねーの?」と質問したところ、「アッラーは優しい神様だから大丈夫」「飲み過ぎるのは良くないけど、やさしいから謝れば赦してくれる」と言ってました。「豚肉は?」って聞いたら凄い剣幕で「絶対ダメ!」と言ってましたが。。。
まぁ語れるほどの情報も無いので有名どころの話しにしたいと思います。

最も有名なのが【高貴な実験】一方では【世紀の悪法】と呼ばれるアメリカの禁酒法です。

期間は、《1920年~1933年》まで。アメリカ合衆国憲法修正第18条下において施行され、《消費のためのアルコールの製造》《販売》《輸送》が全面的に禁止された法律です。

アメリカでは17世紀の半ばからマサチューセッツ州で度数の高いお酒が禁止されてました。その後18世紀の後半にはアメリカ建国の父の一人である【ベンジャミン・ラッシュ】による《アルコールの過度の乱用は、身体的かつ心因的な健康に有害である》と言う主張が広がり、議論された結果コネチカットの農民により【禁酒協会】が設立、バージニア州、ニューヨーク州などでも設立されました。

1840年代にはキリスト教のメソジスト(*厳格な教徒)による禁酒運動がありましたが、その後の南北戦争でうやむやになったそうです。

1869年に【禁酒党】という政党が発足しました。この党は一応今も存在してまして毎回大統領候補を立ててます。歴史的には共和党、民主党に次ぐ3番目に古い歴史を持ってます。禁酒法時代がピークで今はカスみたいな存在ですw

ところで禁酒運動のメインはキリスト教の団体が多いのですが、これには当然「ワインってキリストの血じゃねーの?」と突っ込みが入ります。
これに対しては「アルコールは神からの贈り物であるが、それを乱用するのは悪魔の仕業」と言う見解を表してまして、何となく統制はとれていたようです。

いざ禁酒法が始まると《飲酒》自体は禁止されていなかったので、それまでに自宅等に大量に備蓄されていたお酒が消費される事となり消費量は110%にw
飲酒運転は5倍近くになったそうです。言わんこっちゃない・・・

そして15000件あった酒場は・・・闇酒場となり32000件に増えたとかwww

この頃に「トムキャット」と呼ばれる【猫の看板】が路地裏なんかにチョイチョイ出来ていたとの事。

このトムキャットは、当時人気のあった「*トムジン/TOM GIN」を売っている所で、猫の舌を引っ張るとお酒が出て来るシステムだったそうです。
*ドライジンに甘みを加え飲み易くしたお酒。

まぁ、この法律のせいでマフィアが物凄く力を付けていた訳で、あんまり厳しくし過ぎるとブラックマーケットが形成されてしまうのがよく解ります。
他にも色々と抜け道があったみたいですしね。

次回もう少しだけ掘りたいと思います。

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
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