男の酒道VOL.34 ~函館からの何かしら~ ボトラーズ編
ドリンク・2022-06-17 20:48今、函館のお酒業界が熱い!
前回と同じ入りで申し訳ないw 男の酒道、大野です。
いきなりですが、【ボトラーズ】って解りますか?
和訳すると【瓶詰業者】と呼ばれるものです。
そのままの意味なんですが、お酒を樽で仕入れてオリジナルの瓶とラベルで販売する業者の事です。
当然お酒を販売する訳ですから【酒類販売免許】が必要となります。
この酒類販売免許は細かく分かれておりまして、
《酒類小売業免許》としては【一般酒類小売業免許】【通信販売酒類小売業免許】【特殊酒類小売業免許】【期限付酒類小売業免許】が。
《酒類卸売業免許》としては【全種類卸売業免許】【ビール卸売免許】【洋酒卸売業免許】【輸出入酒類卸売業免許】【店頭販売酒類卸売業免許】【協同組合間酒類卸売業免許】【自己商標酒類卸売業免許】【特殊酒類卸売業免許】が。
《その他販売業免許》として【酒類販売代理業免許】【酒類販売媒介業免許】となってます。*解りづらくて申し訳ないです。
税務署と打ち合わせをしつつ結構な量の書類を提出、講習などを受けた後、約2カ月ほどで免許が交付されるそうです。
飲み屋さんでこんな話しを聞いた事は無いでしょうか?
客「お祭りの時のビールって蓋付けてくれりゃあ良いのに。コンビニのコーヒーみたいに。」
店「あー、それ駄目なんですよー。蓋つきの酒は免許無きゃ売れないんですよ。」
客「そうなん?別にいいじゃんね?」
店「たまに瓶ビール(外国産の珍しい奴)買って行きたいんだけど、譲って!とか言われるんですけどね・・・栓を抜くんなら大丈夫なんですけどねぇ。。。」
客「何だかめんどくさいんだねw」ってな感じの会話です。
まぁ、お酒に拘わる人間としてはお酒に対しては誠実で在ろうとするはずなので、うちはその辺のルールはしっかり守っておりますが。
話しを元に戻しまして、ボトラーズですが、製造とは違います、瓶に詰めて蓋して販売すると言う業者なので、【製造している訳ではない】と言う事です。ただ、製造の定義が実は曖昧だったりします。
このボトラーズから更に一歩踏み込んだ業者の事を【ネゴシアン】と言います。
何が違うのかと言うと、ウイスキーの場合、蒸留したものを樽で熟成させる訳ですが、ネゴシアンの場合ここから拘りを持ちます。
蒸留所からお酒を買い付け、熟成庫を自前で用意して、そこで自分の納得がいくまで熟成させて瓶詰めして販売すると言う流れです。
ゴードン&マクファイルとかシグナトリーヴィンテージとかブラッカダーとか、世のウイスキー好きが言う所の【ボトラーズ物】とは、実は殆どが【ネゴシアン物】と言うのが正しい表現なのです。
今のところ日本では【ネゴシアン】が出来たとの情報は入っておりません。
まぁ、理由としてはシングルモルトの場合日本に持ち込んで瓶詰すると【スコッチウイスキー】を名乗れなくなるからなんですが。
なので現地で瓶詰した物を輸入する形でやっているからなんですけども。そんな中、函館に【ボトラーズ】が出来ました。
【BEHIND THE CASK/ビハインド ザ カスク】です。
次回こそ、こちらを紹介致します。引っ張ってすみませんw
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
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