男の酒道VOL.134~函館からの何かしら~ウーゾ編
ドリンク・2023-04-14 20:51まぁ、当店ADDICTには本当に色々な国の方がいらっしゃいます。
その中でも結構レアな《グリーク》の方が先日いらっしゃいました。
グリークとは一瞬《?》となりますが、《ギリシャ》の事です。
ギリシャのお酒って事で今回は《OUZO / ウーゾ》を紹介致します。
こちらはギリシャの国民的なお酒で、日本だとリキュール扱いになります。
《ウーゾ》は別名《神の酒》とも言われています。
ウーゾは、14世紀に《ギリシャ正教》の聖地として知られる《アトス山の修道士》によって最初につくられたと言われているからです。
ウーゾの特徴として、まず挙げられるのは《アニス》を使っている事。
アニスを使用しているお酒は世界中に有りまして、有名な所だとフランスの《アブサン》《パスティス》トルコの《ラク / ラキ》辺りがそうです。
この「アニス」が入っているお酒の特徴としては、《白濁》致します。
これは《ウーゾ効果/自然乳化》と言いまして、アニスに含まれている《アネトール》と言う「油分」とエタノールの様な「水分」を持つ物質とが溶媒すると発生する物であります。
簡単に言うと「水と混ぜると白濁する」って事です。
中華料理でお馴染みの「八角 / スターアニス」ってありますよね?
八角にも《アネトール》が含まれているので同じような香味があります。
・・・が、植物学的には関係がないそうですwww
他にもアネトールが含まれている植物としては《フェンネル》や《甘草 / かんぞう》等があります。
フェンネルは「ドライジン」にもよく使われているので、たまに有る、薄っすら濁るジンは、そう言う事です。
さて、今回の《ウーゾ》ですが、ベースになっているお酒は《ブランデー》となります。
まぁ、ブランデーと言いましても熟成させていないタイプの物でして、《グレープスピリッツ》と言った方が良いかもしれません。
比較的暖かい国のお酒はこの傾向がありますね。
同じギリシャの有名なブランデーでは《メタクサ》がありますが、最近あんまり見ない気がします。
甘くて美味しいんですけどねw
話しを戻しまして、《ウーゾ》や《パスティス》を飲む時に、実は気を付けなければならない事があります。
それは《食べ(つまみ)ながら飲む》と言う事です。
何で?と聞かれたら「そういう文化だから」としか帰せないのですが、アニス系のお酒を飲む時は「空酒」は禁止でございます。
まぁ自分だけのプライベート空間なら良いんでしょうが、他人が居る時にこれをすると「ヤバい奴」扱いされて関係を切られることもあるそうです。
こんな事を書くと、逆張りしてくる人も居そうですが、止めておきましょう。
マジで。知らんでw
実際ギリシャではウーゾとメゼ(おつまみ)を供する《ウーゼリー(ouzerie)》と呼ばれるカフェが多く存在しているようで、お仕事後の夕方に、ウーゼリーに寄って、メゼをつまみながらゆっくりウーゾを飲むと言うのが習慣になっているそうです。
日本だと居酒屋に寄っておつまみを食べつつ一杯引っかけるって感じなんでしょうね!どこも一緒だwww
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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