男の酒道VOL.26 ~函館からの何かしら~ グレンキース編

イート・2022-05-24 20:41
グレンキース

グレンキース

閉じる

旅行行きたいなー。バー巡りしたいです!

わたくしは、しばらく行けそうにないので皆さん代わりに行ってきて下さい(笑)

さて、今回ご紹介いたしますのは【GLENKEITH/グレンキース】です。

華やかなお酒で、ファンも多い蒸留所なのですが、以前はいきなり入手し辛くなるお酒でした。今は安定して入手できるので、是非お試し頂ければと思っております。

それではこの蒸留所について書いていこうかと思います。

場所はスコットランド、スペイサイドのキース地区にあります。

操業年は1957年から1960年の間と若干アバウト。

これは他の蒸留所に無い施設(技術センター)が有ったりするので、フルオープンが1960年って事だと思います。

前に紹介した【パティソン事件】の影響で、蒸留所は全く造られていませんでした。
実は此処と【トーモア】は、20世紀になってから始めて作られた蒸留所だったりします。如何にこの事件が業界に厳しい影響を与えていたかが解ります。

設立の経緯として、カナダの【シーグラム社】が、当時近くの【ストライスアイラ】を持ってました。詳しい方は御存じでしょうが【シーバス・リーガル】のキーモルトです。

第2次大戦後暫くして、アメリカでシーバスの売り上げがドンドン伸び、原酒の確保や熟成庫の拡大などの状況で2ndとしてこのグレンキースが設立されました。【技術センター】が有る位なので中々実験的な事をとりいれていたようです。当初はポットスティルが3基。

ローランドで行われている3回蒸留を取り入れてました(1980年代初頭まで)。
開業当時の技術者が以前、アイリッシュのブッシュミルズで働いていたそうで、そこのやり方を紹介したところ採用されたようです。

その他にも仕込み水を【ピート水】にしてみたり、ここの《麦汁》と《蒸留かす》から新しい酵母が発見されて今も使われていたり、【グレンアイラ】と名付けられたヘビリーピーテッドタイプのスピリッツが生産されたり革新的な試みが行われております。
1970年に蒸留器を追加。3年後にスコットランド初の【ガス燃焼式スチームコイル】を導入。

ちなみにコンピューター制御もここが最初です。その後1999年過剰生産になり蒸留所は生産を停止します。

2001年にシーグラム社はスコッチウイスキー蒸留所資産を【ペルノー・リカール社】に売却してしまいます。

これに伴い翌2002年には【アルタベーン(アルタナーベン)蒸留所】と【ブレイヴァル(ブレイズ・オブ・グレンリヴェット)蒸留所】も閉鎖します。

しかし、この辺りから世界的にウイスキー業界が活性化し、結果として2005年にアルタベーン、2008年にブレイヴァルが復活します。

【グレンリヴェット】もシーバスが保有する蒸留所なのですが、こちらは2009年からの拡張により生産数を倍近くにしました・・・が、何故かグレンキースは閉鎖したままだったのでした。。。

2013年にようやく生産が再開され今に至ることとなります。

そういえば、シーグラム社と言えば昔キリンビールと一緒になっていた時期があり【キリンシーグラム】と名乗っておりました。

元々不動産屋らしく、ぶっちゃけ悪い噂も。。。売却に関してもキリン側が全然知らなかったと言う話しも聞きます。
裁判にもなり結構揉めたとか、なので数年前までペルノーはシーバスの所有なのに販売はキリンと言う不思議な状態が続いてたんですねぇ。

もめ事はしょうがないけど美味いお酒を犠牲にするのは勘弁して頂きたいと思います。
今日も素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

関連記事
関連タグ
イート新着記事