男の酒道VOL.78 ~函館からの何かしら~ キャパドニック編
ドリンク・2022-10-25 20:20すっかりストーブ点けてます。真面目に寒いw
この時期になりますと「雪虫」が現れます。つか現れました。
道民であれば間違いなく解る虫なのですが、お腹の部分に白いふわふわが付いているアブラムシの一種です。
この虫が出ると大体2週間以内に初雪が降ります。
北海道では冬の訪れを告げる虫として認知されております。
自転車で走ると目とか鼻とか口とかにバンバン飛び込んできますw
周りに道民が居たら「雪虫って知ってる?」と是非聞いてみて下さい。
さて、このまま雪虫の話しでも良いのですが、やっぱりお酒の話しにしたいと思います。
今回紹介致しますのは《CAPERDONICH/キャパドニック》です。
最近出てきてますね。実はオフィシャル物としては初のリリースと言われてます。
・・・と言いたいところですが2回目ですw
初のリリースは2005年。1988年蒸留の16年の《シーバースブラザーズ・カスクストレングスエディション》を発売し話題になりました。
このお酒取れなかったんですよねぇ・・・残念。
実は、ここの蒸留所、チョット可哀想な蒸留所だったりします。
このキャパドニックですが、創業は1898年。
グレングラントの第二蒸留所として作られました。名前もそのままグレングラント№2と呼ばれていたようです。
創業して直ぐにウイスキーの大不況がやってきました。
そのせいで創業から3年後の1901年に操業停止、その後1965年まで再開されることはありませんでした。
蒸留所自体は2003年に閉鎖され、2010年には完全に解体されてしまいました。
跡地はポットスティルメーカーの《フォーサイス社》が買い、組み立て途中のポットスティルが置いてあるようです。
なので全くウイスキー業界から姿を消してしまったと言う訳でも無いような???
グレングラントの№2と言う事で、原材料、仕込み水など全く同じものを使ってましたが出来上がるモルトは全くの別物で80年代からのモルトマニアの中でも評判は良かったことを記憶しています。
この先決して増える事は無いお酒ですので何処かのBARで見かけたら飲んでおくことを是非お勧めします。
今回、ノンピートの21年、25年、30年とピーテッドの18年、21年、25年の計6種類がリリースされてます。
お値段もそこそこ致しますがこの先出てきたとしても相当お高いお宝になってしまいますので今がギリギリなタイミングかと。
まぁポートエレン、ブローラ、ローズバンクなど復活する蒸留所もありますが、流石に完全に解体されてしまうとどうしようもないですからね。。。軽井沢とか。
一期一会だと思い飲める時には飲んでおいた方が良いですよ。マジで。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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