男の酒道VOL.108 ~函館からの何かしら~ラガヴーリン編

ドリンク・2023-01-25 20:25
男の酒道VOL.108 ~函館からの何かしら~ラガヴーリン編
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寒い寒い寒い寒い・・・・いやぁマジで寒い。
向かい風だと息出来ないわ。

そんな時は飲みましょうw

今回ご紹介いたしますのは《LAGAVULIN / ラガヴーリン》です。

これだけ書いててようやくと言う感じも致しますが、ようやくの登場です。

アイラと言えばラガヴーリン、ラガヴーリンこそアイラ!という人も居るくらい人気があるシングルモルトです。

『LAGAVULIN(ラガヴーリン)』とはゲール語でLaggが窪地、Vulinが水車小屋という意味で、合わせて「水車小屋のある窪地」という意味です。

記録では1742年。

当時は密造酒造りをしていました。正式に設立されたのは1816年です。

・・・にしても政府の公認は受けておりませんがw

1817年、アーチボルト・キャンベルが運営する2番目の蒸溜所《モルトミル》が設立されましたが、後にその蒸溜所はラガヴーリンと合併します。

1836年、創設者である《ジョン・ジョンストン》氏が亡くなり、グラスゴーの蒸溜酒商人である《アレクサンダー・グラハム》氏が蒸溜所を買い取りました。

1861年にJames L Mackie & Co,に買収されます。

1889年にジェームス・ローガン・マッキー氏が亡くなり、甥のピーター・マッキーが氏が跡を継ぎました。

1890年には社名をJames L Mackie & CoからMackie & Coに変更しました。

1924年、ピーター・マッキー氏が亡くなり、社名は《White Horse Distillers Ltd》に変わりました。

1927年にはWhite Horse Distillersと、ラガヴーリン蒸溜所はDistillers Company Limited(DCL)に加わりました。

1941年に第二次世界大戦により操業停止にせざるを得なくなりました。

1974年、大麦の発芽を行うフロアモルティングをやめ、大麦麦芽は《ポートエレン》からの買い付けに切り替えました。

麦芽のフェノール値は38ppmを使用しています。

フェノール値が高いほどスモーキーな香りがつくと考えられており、アードベッグ蒸溜所では50ppmの大麦を使用していることを考えると、意外にラガヴーリンは控え目なのだと感じます。

38ppmちょうどに調整するために、20ppmのモルトと50ppmのモルトをそれぞれ作り、混ぜ合わせる割合で調整しているようです。

最近はフェノール値が200ppm以上とかのモルトが出てますが、どうも色物感が拭えないと言うか何と言うか・・・。

結局バランスがとれてないと美味しいお酒って出来ないんですよねぇ。

ラガヴーリンのあのパンチ力は他のモルトにはない魅力です。

現在はバリエーションも色々と有りまして、それぞれが飲みごたえのある一品に仕上げってます。

残念ながらお値段の方が随分と上がってしまいましたので、あれもこれもと試す事は難しいでしょうけど、是非いろいろ試して欲しいものです。

あぁ、昔ラガヴーリンをきっちり2杯飲んで帰る素敵な女性が居たなぁ・・・とか書いてて思い出しましたw

何かと思い入れがあるお酒です。皆様も是非お試し下さい。

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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