男の酒道VOL.127~函館からの何かしら~山崎蒸留所その2編

ドリンク・2023-03-25 20:18
ポットスティル

ポットスティル

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WBCロスかもしれんw

団体競技の応援の時に《ニッポン!チャチャチャ!》ってやるじゃないですか?

あれって元は予選リーグで頑張ってた「チェコ」の応援だって知ってました?
リズムは一緒で《チェコチェコ!ラララ!》ってのを日本が真似したそうです。

さて、それでは前回の続きを書いていきましょう。

前回は《初留》までだったので、今回は《再留》から説明致します。

再留って言う位なので2回目の蒸留のことです。

通常ですと《Sprits Still/スピリッツスティル》と言います。

・・・が、《Low Wines Still/ローワインズ スティル》とも呼びます。

初留釜を《ウォッシュスティル》と呼ぶのならこちらの呼び方の方が筋が通っている気も致しますが。。。

そんなこんなで2回蒸留して出来上がる無色透明のお酒は《ニューポット》や《ニューメイク》と呼ばれます。

最近はこの辺りも新興蒸留所の物が商品化されてたりするので、興味がある方はお近くのバーへ!

あんまり売っていませんが《アイリッシュポティーン》は、ほぼこれですw

さて、山崎蒸留所ではポットスティルが2種類ございます。

首が徐々に細くなる《ストレート型》と、途中で一回膨らんでいる《バルジ型》です。

これらも目的により使い分けています。

もちろん味に変化が付くのですが、ストレート型はスッキリとして滑らかな味に、バルジ型は複雑で骨太な感じの仕上がりになるようです。

写真では解り辛いかもしれませんが、色々な大きさの蒸留器が山崎にはあります。

ちなみに再留釜の方が初留釜より少し小さい形状となっております。

蒸留室は結構暑いです。

山崎では蒸留室での撮影はNGとなっております。

その代わり出入口から中を撮るのはOKです。

見学時に丁度稼働中の蒸留器(再留)があり、《Sprits Safe/スピリッツ セイフ(金庫)》内に、ニューポットが出ている所なんかも見ることが出来ました。

ポットスティルの表面の色が変わったりして、なんだか感動してましたw

本当はここで《コンデンサー》の話しをしたいのですが、ツアーの中では触れられていなかったので省略します。

簡単に言うと気化したアルコールを液状にする為の物です。

ポットスティルから壁を突き抜けていたので屋外水平式だと思われます。

蒸留室の職人さんを《Stillman/スティルマン》と呼びます。

次にいよいよ《熟成》に入ります。

出来上がった《ニューポット》は《オーク材》の樽に詰められ《Ware House/熟成庫》で眠りに付く事となります。

通常、年間3%~5%程、樽の中のお酒は減っていきます。

これが、かの有名な《Angle’s Share/エンジェルズシェア・天使の分け前》です。

毎年少しずつお酒を貰う代わりに美味しくしてくれると言う伝説です。

お店のお酒が少しずつ勝手に減っていくのは《店主の分け前》と言いますw

ツアーはこの後テイスティング講座をやって終了となりましたが割愛w

日本初のウイスキー蒸留所である山崎の100年の節目に行くことが出来、大変光栄に思います。

4月の終わりから工場見学が半年程やらなくなるようですが、オンラインでの見学は出来るようです。

興味のある方はチェックしてみては如何でしょうか?

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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