男の酒道VOL.71 ~函館からの何かしら~ハバナクラブ15年編
ドリンク・2022-10-07 20:5510月1日プロレスファンとして悲しいニュースが伝えられました。
【アントニオ猪木死去】
病気なのはご本人が発信していましたし、何度も危ない状況があったらしいので驚きはしませんでしたが、やっぱり時代のアイコンが居なくなってしまった寂しさがあります。
一時期、函館にも頻繁に来て頂いており、当店にも何回か来て下さいました。
その時に必ず飲んでいたのが《ハバナクラブ15年》でした。
当時ハバナクラブは3年5年7年が正規輸入されておりましたが、15年物は中々入手する事が出来ませんでした。
今はインターネットがすっかり定着したので何とでもなりますが、昔は本当に大変でした。
私がこのお酒と出会ったのが1991年と記憶しています。
まだ世間的にはバブルは弾けていなかったはず。
当時私は中野区の野方で雇われマスターをやっていたのですが、色々な酒屋さんに仕入れをしに行ってました。その中の一軒が池袋の外れにあったのですが、そこにハバナクラブ15年はありました。
現行型のボトルデザインとは全く違い、肩の無いトール瓶でした。
ブラックメタリックのラベルだったような・・・
たしか三菱商事が引っ張って来ていたはずです。違ったらごめんなさいw
当時の若者はバーボンが主流で、もっと大人はブランデー(主にヘネシー)女性はカクテル(ピーチツリーフィズとかカルアミルクとか)を楽しんでいました。
サブカル系がキンキンに冷やしたスピリッツを流し込んでいた感じです。
今現在人気も値段も上昇中のウイスキーは誰も飲まず、出たとしてもシーバスかオールドパー、モルトならグレンリヴェットかマッカランてな感じで今からは全く想像できない状況でした。
私は今となっては幸いにもその当時にスコッチウイスキーに興味を持ち、当時でも入手し辛かったモルトをバンバン仕入れ、ここぞとばかりに勉強していましたので、オーナーに「スコッチばっかり仕入れてね???」とか突っ込まれたものですwww
そんな勉強の中で当然他のお酒にも興味を持つ訳ですが、興味のベースがスコッチなので熟成感が気になる訳ですw
熟成に関してジンやウォッカは論外なので当然ラムとテキーラに目が向きます。
そんな中でのハバナクラブ15年との出会い。
それはもう衝撃でした。
今でこそもっと熟成年数が長いものだったり色々面白い事をやっている物だったりするものがチョイチョイありますが、当時はそんな物はありませんでした。
出会いから30年経ちますが、私の中では今もこのお酒は別格となってます。
製造国が《キューバ》と言う事もあり引っ張ってこれる量も少ないのでしょうが、出来たら皆様にも試して頂きたいと思います。
猪木さんも愛した《ハバナクラブ15年》置いてある所は少ないと思いますが、何処かで見かけたら飲んでみて下さい。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
偉大なるプロレスラーアントニオ猪木氏に献杯!
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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