男の酒道VOL.162 ~函館からの何かしら~シロップ編

ドリンク・2023-09-15 20:47
男の酒道VOL.162 ~函館からの何かしら~シロップ編
閉じる

函館は随分と涼しくなりました。

今回はお酒では無く【シロップ】のお話をしましょう。

どんなお店にもあるのが《グレナデンシロップ》でしょう。

カクテルメイキングのこだわりが強いお店ですと自家製で作ってたりしますが、私は安定を求める方なので市販の物を使っております。

当店では《MONIN/モナン》を使用しております。

このシロップメーカーの物を使っているお店は多いと思います。

では「モナン」について説明をしていきましょう。
創業は1912年。

フランスの中央部にある「ブールジュ/BOURGES」で生まれました。

家族経営でありながらも1930年代には世界に輸出されていました。

このシロップの出現におかげで第一次カクテルブームが起き、アメリカではフレイバードコーヒーが生まれたとも言われております。

高品質な原材料のみを使用。

香料も出来る限り自然の物を使っています。

現在、100種類を超えるシロップを作っているメーカーです。

実際ホームページを確認すると、まぁ鬼の様にありますw

中には「何故これをつくった?」ってのもチョイチョイありますが・・・w

さて、ここのシロップは別名【ノンアルコールのリキュール】とも呼ばれています。
実際、とても重宝します。

飲酒運転など決して許されない今日、バーやパブにも飲酒されない方々がいらっしゃいます。

今までならウーロン茶かジンジャーエール、アイスコーヒー辺りが定番でした。

しかしながら本人は飲めなくても、折角バーに来るわけですよ。

だったらバーならではのノンアルコールドリンクを飲みたい!と思うのは自然な事。

そこで【ノンアルコールカクテル】の出番となる訳です。

ここで写真を見て頂きますと、右から【ライムコーディアル】【グレナデン】【エルダーフラワー】左端が【バタフライピー】となっております。

右二つは定番ですが、左の二つは珍しい【お花】のシロップです。

《バタフライピー》は以前vol.99で、ジンの《エンプレス1908》を紹介した時に色々書きましたので、そちらも再度チェックして頂ければと思います。

一つ残った【エルダーフラワー】ですが、ご存じでしょうか?

和名だと【セイヨウニワトコ】と言います。

古くから世界各地で【薬用】として用いられてきました。

スイカズラ科に属している植物なので、ちょいエロな良い匂いがします。

花は6月頃に咲き、その後黒い小さな実をつけるようです。

ルーマニアではエルダーフラワーを使った【セカタ】と言う伝統的な飲み物がありまして、なんと!あの【ファンタ】にセカタ味があるそうです。

日本でも2019年に販売していたそうですが全く話題にならなかったですね。。。

と言うか、このシロップを炭酸で割るとほぼファンタですw

マスカットと西洋梨を足しっぱなしにした感じの味がします。美味いですw

と、まぁこの辺りのシロップを仕入れておくとノンアルコールカクテルの幅が広がりますので業界の方にもお勧めします。

次回は、別のモナンの紹介をしようかと。

どうぞお付き合いくださいませ。

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

関連記事
関連タグ
ドリンク新着記事