男の酒道VOL.143~函館からの何かしら~グレンロセス編
ドリンク・2023-05-25 20:09黄砂が降ると何だか気分が滅入ります。。。
車は汚いしコンタクトレンズをしている私はいきなり目に激痛がはしる事が有ります。
さて、今回は《GLENROTHES / グレンロセス》をご紹介致します。
先ずはお堅い感じで時系列を書いていきます。
1878年《James Stuart & Co》(*当時マッカランを経営)が《William Grant》、《Robert Dick》、《John Cruikshank》とともにRothesに新しい蒸溜所を建設。
1884年 蒸溜所の名称を「グレンロセス・グレンリベット」に変更
1887年 グレンロセスは「アイラ・ディスティラリー社」と合併
1963年 グレンロセスの蒸留器が4基から6基に拡張される。その後26年間で蒸留器の数は10に増加。現在に至る。
1987年 グレンロセスは、ロンドンのワイン商であるBBR《ベリー・ブラザーズ&ラッド》社と提携し、同社グループに加盟。
1993年 BBR社はブランドを一新、シングルヴィンテージのリリースを開始。
2010年 「エドリントン社」はBBR社から「カティサーク」ブランドを購入した際、その見返りとしてグレンロセスブランド(*蒸留所は含まず)をBBR社に売却。
2017年: グレンロセス・ブランドがエドリントン社に買い戻され、ブランドと蒸溜所が再び統合された。
・・・とまぁ歴史的にはこんな感じです。
もう少し突っ込みますと、創業当時は中々大変だったようで、先ず蒸留所の立ち上げ時に共同出資をしていた銀行が倒産。
当初の規模を縮小しての出発。
その後はその長い歴史の中で、火事になったり火事になったり爆発があったり火事になったり火事になったり・・・。
ある意味呪われているレベルです。
それでもここの蒸留所が潰れないのは単純に《美味しいお酒》を作るからだと言われております。
このグレンロセスですが、作られたお酒の殆どがブレンデッド用にまわされます。
《カティサーク》や《フェイマスグラウス》のキーモルトとして実に98%が使用されております(95%と言う説も)。
この丸くて可愛らしいボトルはグッドデザイン賞も取ったことが有りますし、独特の重厚感と抜け感がある味わいは飲み手を感心させるものです。
BBR時代はオフィシャル物には珍しくビンテージ表記がされておりまして、中々面白いラインナップだったのを覚えております。
現在は他のオフィシャルボトルと同様に年数表記に変わっておりますが、まぁこれはこれで良いかとw
ニッカ系のウイスキーが好きな人はきっとハマると思いますよ。
それもそのはず竹鶴政孝が学びに行った蒸留所の一つですしね。
キャラと言うか根っ子の部分は割と被っていると思います。
意外にオフィシャル物を飲んでない人が居たりしますので、一度お試しくださいませ。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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