男の酒道VOL.112~函館からの何かしら~グレングラッサ編
ドリンク・2023-02-09 20:48ツララがヤバい!
うちのお店は建物が古いので冬になると軒先にツララが出来ます。
あー、これ落ちてきて直撃したら死ぬわw
さぁ!今回もウイスキーの紹介ですよ。
昔から美味しいのに何故かメジャーにならないモルトを紹介致します。
その名は【GLENGLASSAUGH / グレングラッサ】です。
知ってます?
それでは色々情報を掘っていきましょう。
歴史としては創業1875年でもうすぐ150周年になります。
元々は村おこしと自分のお店で売るために作られたそうです。
その後2度経営者が変わり3度の休業期間が有った後、遂に1986年から閉鎖しておりました。
2008年に復活プロジェクトが始まり工場は再開しましたが、5年後にベンリアック蒸留所が買い取りました。
これによりベンリアックは3蒸留所体制になります。
【ベンリアック・グレンドロナック・グレングラッサ】
・・・がその3年後アメリカの【ブラウンフォーマン社】がまるっと買い取ります。
このブラウンフォーマン社はジャックダニエルを作っている会社でございます。
このように紆余曲折を経て現在に至る蒸留所なのでした。。。
あと、このグラッサの特徴としては材料の大麦を自家栽培しております。
自家栽培の蒸留所も ちょっとずつ増えてきたなと感じます。
なので何か応援したくなるというか頑張って欲しいなぁというか自分に勝手に重ねてみたりしてますw
左の「REVIVAL」がスタンダードでグレングラッサらしさが出ていると思います。
右の「EVOLUTION」はジャックダニエルの樽で6年寝かせた物。
持ってる武器は使うべきなので当然でしょう。
真ん中の「TORFA」はピーテッドボトルで度数も50°あります。
ピートのノリも良く、ブラインドテストをすると皆さん面白い反応をいたします。
この3本は、それぞれに面白いキャラクターなので是非お勧めいたします。
ちなみにここの仕込み水はスコットランドで一番の硬水とも言われていて、その為にトロピカルフルーツのような甘みを感じる事が特徴となってます。
グラッサがブレンドされている銘柄で有名なのは「カティサーク」と「フェイマスグラウス」です。
特にフェイマスグラウスはキーモルトが「グレンロセス」なので、ブレンドのレシピにねじ込むのに苦労したようです。
2008年の復活プロジェクトで蒸留所が再開するにあたって、あの「ジム・スワン博士」がかかわっています。
もう俺ジム・スワン氏の名前が引っかかっただけで安心して買っちゃうw
この人がかかわるだけで成功の確率が段違い!
本当に惜しい人を亡くしました・・・。
個人的には現行型のモルトの中ではメチャメチャ頑張っている所だと思います。
ここのモルトはもっと流行っても良いと思うんですがねぇ。。。
お値段も良心的だしデザインも悪くないと思うんですけどね。
まだ飲んでない方は是非飲んでみて下さい。
超おすすめです!
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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