男の酒道VOL.131~函館からの何かしら~キャメロンブリッジ編

ドリンク・2023-04-06 20:22
男の酒道VOL.131~函館からの何かしら~キャメロンブリッジ編
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私事では御座いますが、当店《ADDICT》は、復活2周年を迎えました。

コロナ禍での開店と言う事で未だに悪戦苦闘の日々が続いてはおりますが、これからも頑張っていこうと思います。

もちろんこのコラムもねwww

さて、今回紹介致しますのは《CAMERON BRIG / キャメロンブリッジ》です。

前回紹介した《イーガンズ》の一つにグレーンウイスキーがありました。

こちらもグレーンウイスキーの代表格でございます。

こちら1824年に《ジョンヘイグ》氏によって作られた世界初の《グレーンウイスキー蒸留所》でございます。

現在この蒸留所のオーナーは《ディアジオ社》です。

《ディアジオ帝国の心臓部》とまで呼ばれているこの蒸留所ですが、実はディアジオが完全所有している唯一のグレーン蒸留所だったりします。

株式の半分を所有しているところは《ノースブリティッシュ蒸留所》があります。以前持っていた《ポートダンダース蒸留所》は2010年4月に辞めてしまいましたしね。。。

キャメロンブリッジ蒸留所の凄い所は、その規模の大きさでしょう。

2013年の資料では、なんと!年間《1億5000万ℓ》の生産数を誇っております!

内訳としてはウイスキーに1億500万ℓ、ベーススピリッツとして4000万~4500万ℓ使用されております。

ちなみに《ベーススピリッツ》とはジンやウオッカの基となるもので、有名所だと、「ゴードン」「タンカレー」「スミノフ」は、ここのベーススピリッツを使用しております。

簡単に説明しますと連続式蒸留釜で作った80~90度ぐらいのスピリッツの事で、それぞれのメーカーはこれを仕入れ、水で薄めフレーバーを添加して再度蒸留し商品を完成させます。

ちなみに日本の甲類焼酎もこの手法をとっております。

さて、この蒸留所で作られるお酒を本数に直すと約4億本分だそうで、ぶっちぎりでヨーロッパ最大の蒸留所となっております。

・・・と言う訳で、お酒を飲んでいる方は、ほとんどの人がここのお世話になっていると言う事です。

この写真のものはオフィシャルボトルでかなり安いですw

年数表記はありませんが9年物だと言う事です。

実は近年この《グレーンウイスキー》が注目されてきています。

モルト信者から言わせると、《所詮大量生産品じゃん!》とか言っちゃうんですが、世界で飲まれているウイスキーの9割はブレンデッドウイスキーでございます。

そのブレンデッドウイスキーはモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方が無ければ始まりません。

そこを無視するのは如何な物かと思う訳ですよ。

ブレンデッドウイスキーが出来なければスコッチモルトウイスキーは一地方のお酒としてしか存在しなかったかもですしね。

バーの店主としてはモルトもブレンデッドも飲んで頂きたいですし、その中でグレーンウイスキーも、たしなんで欲しいと思うのです。

連続式蒸留釜はウイスキー製造技術における最大の技術革新といわれていますしね。

と言う訳で、次回もグレーンウイスキーを紹介致します。
お付き合いくださいませ。

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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