男の酒道VOL.120~函館からの何かしら~レダイグ編
ドリンク・2023-02-28 20:22もう2月も終わりですねぇ・・・早いです。
今回は、地味なポジションのお酒を紹介したいと思います。
まぁ、あくまでも個人の見解なのですがw
そのお酒は「LEDAIG / レダイグ」です。
レダイグは、スコットランドのマル島に在る蒸留所です。
レダイグと言う蒸留所はありません。
蒸留所名は「トバモリー蒸留所」と言います。
ちなみにトバモリーと言うお酒も出ています。
基本的にはノンピートな物をトバモリー、ヘビーピートをレダイグとして発売しております。
ピートは《35ppm》とまぁまぁヘビー。ラフロイグやラガヴーリンとかと一緒。
ちなみに「ポートエレン」から仕入れてます。
ジャンルとしては「島物」と呼ばれていて、ちょっとだけ「クセ」を感じる仕上げとなっております。
地味な蒸留所なので中々話題にも上りませんが、ここの蒸留所は面白い物語をもっておりますので紹介しましょう。
創業は1798年。
海運業を営んでいた「ジョン・シンクレア」氏がウイスキー製造を申請しました。
・・・が、当時イギリスとフランスが戦争中で、貴重な穀物を大量消費すると言う理由で蒸留所は却下されてしまいます。
・・・が、何故かビール醸造所として許可が出る事に・・・w
ビールも穀物材料なのですがwww
醸造所は地名から「レダイグ」を名乗りました。
???と、なりながらも場所と材料があればやっちゃうよ!と言う事で、表向きはビール醸造所としてやりながら、裏ではキッチリ密造してましたw
1824年には、きちんと製造許可を取ったようで現存する最も古い蒸留所の一つとなりました。。。
・・・が、その後1837年に閉鎖。
1878年まで閉鎖は続きます。
そこから売却と統合を繰り返しますが、1928年から再度閉鎖。
閉鎖は暫く続きましたが1972年~1975年に再稼働、その後再度閉鎖。
1993年に「バーンスチュワート社」が蒸溜所を買い取るまで、閉鎖状態は続きますが、同社は積極的に設備投資を致しました。
昔は「カスタネット蒸留所」とか名乗った方が良いんじゃない?とか、よく言ってたのですが、ようやく安定してくれました。
さて、蒸留所は1970年代から「TOBERMORY / トバモリー」蒸溜所と名乗るようになり、その多くはブレンデッドウイスキー用に使用されていました。
たま~に、この頃のオールドボトルが出て来ますが、実はブレンデッドモルト(ヴァテッドモルト)です。
タリスカーやジュラとのブレンドなので、そこそこ美味いんですけどねw
バーンスチュワート社が買い取ってから、初めてシングルモルトとして販売されたので、その辺りは注意が必要でしょうね。
ここ10数年でめちゃめちゃレベルが上がった蒸留所だと思います。
かなり安定感が出ました。
まぁ、昔のアンバランスな感じが好きな変態さんもいらっしゃいますがw
現行型を飲んでない方は一度お試しくださいませ。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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