男の酒道VOL.135~函館からの何かしら~コアントロー編

ドリンク・2023-04-22 20:11
男の酒道VOL.135~函館からの何かしら~コアントロー編
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函館は今桜が満開です。例年より2週間程早いそうです。

さて、今回は《コアントロー》を紹介したいと思います。

BARには必ず置いてありますし、お菓子作りをする方にもお馴染みのこのお酒。

知ってるようでよく解ってない方が多いので説明したいと思います。

「コアントロー」を製造・販売しているのは《コアントロー社》です。

実はこのコアントロー社が中々凄い会社だったりします。

創業は1849年製菓業を営んでいた《アドルフ・コアントロー》。

当初は「ギニョレット」と言うサクランボのリキュールからスタート。

その後、イチゴやプラム等のリキュールを50種ほど作っていたようです。

転機は1885年の事。
2代目の社長である《エドゥアール・コアントロー》が、自身の理想であるクリスタルの様に澄み切ったリキュール《トリプル・セック》を完成させました。

「トリプル・セック」って何?ってなりますね?

コアントローは別名《ホワイトキュラソー》と言います。

キュラソーとはオレンジの皮脂であるエッセンシャルオイルを使用したリキュールの事です。

このオレンジのエッセンシャルオイルの量が通常の《3倍》。

つまり《シャア専用》と言っても良いんじゃ・・・すみません。

セックとは英語で言う《ドライ》の事で、砂糖の量を極力減らした物でございます。

あまり見ないですが《セック》・《ドゥミ・セック》と言う物も存在しております。

同年コアントローはコアントローブランドと、特徴的な四角のボトルを登録しております。

何処の世界にもパクる奴が居る訳ですが、流石はエスプリの効いた、おフランスでございます。

世界中のコアントローの偽物をコアントロー社では展示しているそうですwww

1889年、フランスでのパリ世界博覧会、1891年、モスクワでのフランス博覧会、1893年アメリカでのシカゴ博覧会においてメダルを受賞し、世界にファンを作る事に成功しました。

1989年には同じフランス企業である《レミーマルタン》と合併し、《レミーコアントロー社》として強力な企業となり現在も拡大し続けています。

まぁ、ざっくりこんな感じですが、お酒に関してフランス企業って本当に強いなぁ・・・と思います。暴動ばっかりやってるくせにwww

さて、冒頭に書いたコアントローはBARには必ず置いてあるって所なんですが、これはスタンダードカクテルに使用する為です。

《ホワイトレディ》《サイドカー》《XYZ》《マルガリータ》《コスモポリタン》《バラライカ》・・・等、挙げていけば限がありません。

そのまま飲んでも美味しいですしフィズやリッキーにしても美味しいです。

当たり前に皆様に愛されているお酒、それがコアントローなのではないでしょうか?

そういえば昔、フランス海軍の人達がお店に連日来ていた事があったんだけど、みんな当たり前にリキュールをストレートで飲むのね。

もちろんコアントローを飲んでた方もいらっしゃいました。

それとマフラーの巻き方がおしゃれだったのを覚えていますw

コアントローって、改めて飲んでみると良いお酒ですよ。

現在は、レミーを添加した《ノワール》とブランドオレンジを添加した《ブラッドオレンジ》も出ています。

うちはノワールの方しか置いて無いけどねw

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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