男の酒道VOL.119~函館からの何かしら~グレンタレット編

ドリンク・2023-02-27 20:44
男の酒道VOL.119~函館からの何かしら~グレンタレット編
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と言う事で今回は「GLENTURRET / グレンタレット」を紹介します。

写真の物は現行型のシェリーカスクです。

このグレンタレット、現存するスコッチの蒸留所で最古な物となっております。
オフィシャルでは1775年です。

正式な免許は1823年の酒税法改正時なので、リヴェットやマッカランと同じ1824年でしょう。

あくまでも1775年を掲げてますけども。。。

この蒸留所、実は名前が変わっておりまして最初は《サロット蒸留所》次に《ホッシュ蒸留所》その後現在の「グレンタレット」となっております。

タレットに関して有名な話しでは、1887年に作家のアルフレッド・バーナードが観察した蒸留所は、元々密輸業者の手にあったと報告されています。

また、川への便利な斜面だけでなく、タレットの水は、王国のどのものよりも綺麗であると言われていて、蒸留の際に必要なすべての特性を含んでいるそうです。

現在は丘の上にある100,000リットルの貯蔵タンクから蒸留所にパイプで給水されています。

バーナードの訪問時には、「トーマス・スチュワート」氏の所有権の下で、収税吏との関係は双方にとって合理的で良好な関係性を築いていたという、まぁまぁ香ばしい話しが残っておりますw

ちなみにこちらの蒸留所の年間生産量は34万リットル。

隣にある「エドラダワー」より少しだけ大きい感じです。

生産部門は6人ですが、ビジターセンターに50人程働いているそうですw

実は、ここの蒸留所が初めてビジターセンターを敷地内に作ったのは、かなりマニアックな話し。試しに近くのバーテンダーに聞いてみてw

こちらのモルトはファンも多い《フェイマスグラウス》のキーモルトです。

さて、この蒸留所の有名な話を改めてしますが、こちらの蒸留所には有名な【猫】が居りました。

「ウイスキーキャット」と呼ばれ、麦を狙ってくるネズミを捕る為に飼われて居りました。
その猫の名前は【タウザー】。

引かぬ!媚びぬ!顧みぬ!でお馴染みの聖帝サウ・・・いや、何でもないw

ギネスブックにも載っている猫で生涯28899匹のネズミを捕ったそうです。

この猫、自己申告するらしく捕ったネズミをスタッフに見せ、それをスタッフがカウントしていった結果がこの数です。

現在までに9匹の猫をスタッフとして迎えているようです。

興味のある方は是非調べてみて下さいませ。

蒸留所に話を戻しますと、この蒸留所の現在のオーナーは
【LALIQUE / ラリック】です。*2019年~
ラリックって聞いた事があるかな???

1888年創業のフランスの有名なガラスメーカーです。

んで、こちらのブレンダーは、元【マッカラン】の【ボブ・ダルガーノ】氏。

更にクリエイティブディレクターとして、同じくマッカランから【ケン・グリアー】氏を招聘し、中々興味深いモルトを世に送り出しております。
中々美味しいですよ。

意外に置いてあるお店が少ないですが、見つけた場合には是非お試しください。

コスパ良いですよw

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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