男の酒道VOL.136~函館からの何かしら~ロイヤルブラックラ編
ドリンク・2023-04-23 20:00選挙がある年はお店が暇と言いまして、特に地方都市では顕著に表れます。
まぁ頑張ってやっていきますよ!
今回は《ROYAL BLACKLA / ロイヤルブラックラ》を紹介致します。
こちらはシングルモルトの中でたった3つしか与えられていない《ロイヤル》を名乗る事を許されている蒸留所の一つでございます。
他の2か所は《ロイヤルロッホナガー》と《グレンユーリーロイヤル》ですが、グレンユーリーは蒸留所が閉鎖されているので実質2か所です。
1833年に当時の英国王ウィリアム4世よりスコッチでは初めてのロイヤルワラント(王室御用達)を賜りまして現在に続いております。
可能性があるのはラフロイグですが、果たしてどうなる事やら。。。
「ロイヤルブラックラ」の創業は1812年のこと。
《キャプテン・ウィリアム・フレーザー》によりハイランド地方に設立されました。
創業年をみてもお解りの様に密造酒スタートですw
そういえば、ウイスキーブームの気配がし始めた90年代前半に《グレンフレーザー1956》って言う滅茶苦茶美味い謎のモルトが出回った事が有るのですが、十中八九ブラックラですw
今でも頑張れば当時の物が手に入りますが、25万以上します。
当時はそんな値段のはずも無くパカパカ飲んでた記憶がありますwww
1本取っておけばよかった。。。
現在は《デュワーズ》の5大キーモルトとしても使われてます。
*他はクライゲラキ、アバフェルディ、マクダフ(デヴェロン)、オルトモア。
ここ数年オフィシャルボトルが普通に売られるようになりまして、一般の知名度もだいぶ上がったようですが、まだまだマニア向けのお酒と言った感じです。
ボトラーズ物もチョイチョイ出て来るのですが、まぁ比べるとオフィシャル物は、基本おとなしいです。
これは何もブラックラに限った事では無いのですが、それにしても奇麗にまとめ過ぎている感じが致します。
そのくせあんまり洗練されてない感じが・・・って只のディスりですなwww
すみません。個人的にやんちゃさが残っているモルトが好きなのでw
オフィシャル物は1stフィルシェリー樽でフィニッシュさせているそうで、だいぶ好感が持てます。
とは言え、最近の吞み助はシェリー樽を好まなくなってきていると聞きました。
・・・はぁ?
美味いシェリー樽のを飲んだ事ないのかね???
硫黄臭いのが嫌なんですと。《サルファリー》って言うんですけどね。。。
・・・てか皆さん勘違いしてますが、硫黄は《無臭》です。
腐った卵とかゴム臭いとか、あれは《硫化水素》の匂いです。
その辺も押さえずに業界関係者(製造者含む)がこの表現を使うのは、どうかと思う今日この頃です。いや、マジで多いのよ。
昔は樽の殺菌に硫黄を燃やしたそうなので、そのせいだとは思うのですが・・・。
ウイスキーの大事な骨格の一つなので表現には気を付けて頂きたいところです。
濃ければ良いって物では無いですけどね。
ウイスキー誕生話しにもかかわる事柄なので、そこは大事にして貰いたいなぁ・・・と。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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