男の酒道VOL.52 ~函館からの何かしら~アムルット編

ドリンク・2022-08-12 20:17
男の酒道VOL.52 ~函館からの何かしら~アムルット編
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こんにちは。今年の夏は各地でお祭りが行われたようですね。

函館も規模は縮小しましたが《港まつり》が8月1日~4日の間行われました。
皆イベント行きたかったんでしょうねぇ。。。凄い人の数! 我慢していた訳ですから納得です。花火大会とパレード、特設ステージでの催し物って感じで屋台も通常の6割に制限をしてやってました。えー、こちらのリポートは御座いませんw

さて今回は《アムルット/AMURUT》です。

こちら《インド》のウイスキーです。今一ピンとこない方も多いでしょう。

実はインドは世界最大のウイスキー消費国でして、もっぱらインド産のウイスキーが飲まれています。
2020年の統計では上位20銘柄中なんと12種がインドのウイスキーです。

とは言えこの12種の中で有名な銘柄は一つもありませんw

5位にようやくジョニーウォーカーが、6位にジャックダニエルが入ってます。
日本からだとサントリーの《角》が18位にランクインしてます。
気になる方は調べて頂けると解るのですが、ちょっとビックリしますよ。

で、今回のアムルットですが、そんなインディアンウイスキーの中でも世界的に認められている蒸留所です。ちなみにランクインはしていません。

アムルットの創業はインド独立の年である1948年。インド南部・カルナータカ州の州都「バンガロール」にあります。

シングルモルトの製造は1985年から始めており、以前《リンドーズアビー》で紹介した《ジム・スワン博士》が1989年からコンサルティング致しました。
特筆すべきは《標高》。 なんと標高914mの高さにあり世界一高い所にある蒸留所のようです。

日本でも白州なんかは700mですし、本坊酒造マルス信州蒸留所は798mと中々のものでございます。
標高が高いと蒸留時に減圧になり、臭みの原因である《フーゼル油臭》が出にくいとの事です。基本的に美味しくなるって事ですね。

話しを《アムルット》に戻しますと、通常スコッチウイスキーの場合だと2~3%である《エンジェルズシェア/天使の取り分》が10~16%もあり、その代り熟成が3年でスコッチの10年分に匹敵するそうです。

《エンジェルズシェア》って解りますか? ウイスキーは樽で《熟成》されるのですが、この時に樽の中のお酒が減っていきます。この事を【天使がこっそり飲んだ分で、その代りに美味しくしていってくれる】と言う何とも素敵な表現で表している事柄です。粋ですねw それにしてもインドの天使は大酒飲みだと思いますねw

マスター・ディスティラーの《スリンデル・クマール》氏いわく、このモルトのピークは4年だと言う事です。・・・とか言いつつ高級な12年物出てますけどw

材料の六条大麦と水は【ヒマラヤ産】で、ピートはスコットランド産の物をつかってます。インドならではのスケールの大きさを感じます。

製品において貫かれている思想は、「モルト・ウイスキー本来の持ち味を大事にする」こと。冷却濾過を行わず“機械化よりもむしろ人力”を合い言葉に、1本1本手作業でボトリングされています。

またインドは全ての物を国産化する所としても有名なので、これから益々独自発展していくのではないでしょうか。カーストさえ無ければねぇ。。。
今回はここまで!

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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