男の酒道VOL.79 ~函館からの何かしら~ キルホーマン編
ドリンク・2022-10-30 20:32外の気温と店内の気温がそれ程違わない気がするのは気のせいでしょうか?
如何せん、古い建物(60年物)なので隙間が多いと言うか勝手に自然換気すると言うか・・・w
真冬はストーブ×2台です。
さて、すっかりハードリカーが美味しく感じられる季節となりましたが、飲んでますか?
猫も杓子も《ハイボール》ですが、私と致しましては初見のお酒は《ストレート》で飲む事をお勧めします。
と言う訳で、割と有名なのに注文が入らない蒸留所(個人の見解です)を紹介します。
その名も《KILCHOMAN/キルホーマン》です。
キルホーマン蒸留所は2005年に創業されました。
アイラ島で新しい蒸留所が出来るのは実に124年ぶりの事でした。
皆様ご存じのようにアイラ島はウイスキーの聖地として認知されており、このキルホーマン蒸留所はアイラ島の最西部に位置します。
ちなみにキルホーマン以外の蒸留所は《ラガヴーリン》《ラフロイグ》《ボウモア》《ブリックラディ》《カリラ》《ブナハーベン》《アードベッグ》《アードナッホー》、復活した《ポートエレン》があり、全部で10か所ございます。是非覚えておいて下さいませ。
現在キルホーマンは大麦の栽培も行ってますが、流石に全てを自社で賄うのは難しく、モルトスター(精麦業者)でもある《ポートエレン》より麦芽を仕入れているようです。
使うタイプは2種類で20~30ppmのピートタイプ(ボウモア位)と50ppmのヘビーピーテッド(アードベッグ位)を使っております。
フロアモルティングもやってます。
ここの蒸留所ではウイスキー造りに必要な一通りの製造工程を全て賄ってます。
やってないのは樽の製造位かと。
キルホーマンではバーボン樽とシェリー樽を基本的に使っています。
バーボン樽はアメリカの《バッファロートレース蒸溜所》から、シェリー樽はスペインのボデガ(ワイナリー)である《ホセ・イ・ミゲル・マルティン社(J&MM社)》から直接調達されてます。
ちなみに、このボデガの業績の半分は樽の販売による物だそうです。
もちろんボトリングもこちらで行ってます。美味い物を造ろうとすると最初から最後まで一貫して面倒を見なければならないと言う事ですね。
意外に出来そうで出来ない事なのですよ。
今回写真に写っている物は《サナイグ》という物で、へービーピート(50ppm)
でシェリー樽をメインにバーボン樽と合わせている一品です。
70年代前半に蒸留されたウイスキーを思わせるフルボディな味わいです。
値段も安い方ですし、これは超オススメします。美味い。
バカ高いボトラーズ物とか割とどうでも良いって最近思ってます。
紹介来る所も変な値段ばっかり(怒
ウイスキーバブルは弾けてしまえ!とか最近よく考えますわw
お値段手頃でコストパフォーマンスが優れている物を探すのが俺の酒道です。
高いのはご褒美の時で良いでしょう。庶民ですのでw
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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