男の酒道VOL.144~ 函館からの何かしら~モートラック編

ドリンク・2023-05-26 20:12
モートラック

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やっと日中気温が20℃を超えまして、過ごしやすい日々を迎えております。

今回ご紹介致しますのは《モートラック / MORTLACH》です。

オフィシャルサイトには、こうありました。

~「200年の眠りから覚めたスコットランドの至宝」~
モートラックはスコッチの聖地、「スペイサイド」の「ダフタウン」で最も古く、歴史ある蒸留所です。

その圧倒的に力強い味わいで、《ダフタウンの野獣》と称されるシングルモルトです。ジョニーウォーカーの原酒としても有名です。

ここの蒸留所では、後述致しますが《2.81回蒸留》と呼ばれる、何だかよく解らない複雑な蒸留方法を経て、選び抜かれた樽により熟成されます。

モートラック蒸留所は1823年にスペイサイドのダフタウンに初の合法的な蒸留所としてフィンドレーター氏ら3名でマクダフ伯爵から土地を借り設立しました・・・って一応、政府公認第一号のグレンリヴェットが1824年をうたっているので、それより早い年数は如何な物かとw

まぁ、オフィシャルコメントなのでそのまま書きますけど。。。

ちなみにモートラックとはゲール語で「椀状のくぼ地」という意味を持ちます。

さて、設立から30年後、産業革命期に類稀な才能ある技術者(スコットランドの鉄道網に注力)として名をはせた《ジョージ・コーウィー》氏がモートラック蒸留所を手に入れました。

彼は最高のシングルモルトを作り出したいという一念で究極の味わいを追求しました。

そして、その息子である《アレクサンダー・コーウィー》氏は、薬剤師だった経験を生かし、「2.81回蒸留」という他には無い独特の製法を生み出しました。

説明いたしますと、モートラック蒸留所には、
初留釜…①.②.③ 再留釜…①.②.③の合計6基のポットスチルが設置されています。

その中から初留釜①と再留釜②が対になって「ニューポット1」が造られています。

これが「パターン1」です。ここから複雑になりますwww

まず、残りの初留釜②と③で、ヘッド1、ヘッド2、ヘッド3、テイル1、テイル2
という5種類のスピリッツが造られます。

2つの初留釜から作り出されるスピリッツの内、半分は「ヘッド1」です。

ヘッド1は再留釜②に流れ2回目の蒸溜が行われ「ニューポット2」が造られます。これが「パターン2」です。

残りの ヘッド2,ヘッド3とテイル1,テイル2という4種類のスピリッツは、再留窯③に流され再留されるわけですが、この残った③の再留釜が非常に複雑なつくりとなっており、《ウィー・ウィッチ(小さな魔女)》という名前がつけられています。

ウィー・ウィッチの中では更に3段階の蒸溜が行われているのです。

1段階…テイル1を蒸溜しフェインツを精製

2段階…フェインツを2つに分ける

*半量のフェインツとテイル2と掛け合わせて蒸溜→《フェインツA》

*残り半量のフェインツとヘッド2を掛け合わせて蒸溜→《フェインツB》

3段階…フェインツC精製

*フェインツAとヘッド3を掛け合わせて蒸留→《フェインツC》

さらにフェインツCに前段階で造られたフェインツBを掛け合わせニューポット3が完成。これが「パターン3」です。
これを《ウィー・ウィッチの魔法》と呼ぶそうです。

ここまでで造られた3種類のニューポットを掛け合わせ、ようやくモートラックとしてのニューポットが完成します。。。まとめ疲れたwww

マレーシアで物凄く人気だそうです。

何処かで見かけましたら是非お試しを!

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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