男の酒道VOL.7 ~函館からの何かしら~ ブラドノック編
ドリンク・2022-03-23 20:16さて、今回ご紹介いたしますのは・・・
【ブラドノック/BRADNOCH】です。
こちらローランドモルトでスコットランド最南端のマッカース半島で作られているモルトで、私が知る限り、この蒸留所が歴史上一番落ち着きが無いかもしれませんw
それではザックリと辿ってみましょう。
1817年にジョン・マクレランドとトーマス・マクレランドにより設立
1905年に閉鎖
1911年、北アイルランド、ダンビル社(アイリッシュウイスキーのブレンダー)が蒸留所を購入し、操業を再開
1937年にはダンビル社の清算により再度閉鎖
*新たなオーナーになったロス・アンド・コールター(グラスゴーのウイスキー仲介人)は操業しませんでした。
*この時、蒸留所設備と残存原酒をスウェーデンに売却
1956年に A・B・グラントが買収、操業を開始
1964年にMcGown&Cameron Ltd.が買収
*1966年に同社がポットスチルを4基に増設
1973年には【インバー・ハウス・ディスティラーズ】が買収
1983年にはアーサー・ベルが引き継ぐ
*この時近代化改修が始まる
1985年 ギネスによりアーサー・ベルが買収
1986年 ギネスにより買収されたDCLと統合され、ユナイテッド・ディスティラーズ(現ディアジオ)となり、UD傘下に
1993年 蒸留所を閉鎖。
1994年 北アイルランドの建築家レイモンド・アームストロングが蒸留所を購入。
*当初は別荘地として改築し利用する予定でいたが、周りの意見を汲み、蒸留所として再開を決断
2000年 操業を再開。
*UD社との交渉の末、年間10万リットルを条件に生産を開始
2009年〜2010年頃に蒸留を停止
2014年 破産申請
2015年 オーストラリアの実業家デイビット・プリオールとギャビン・ヒューイット(元SWA CEO)が蒸留所を購入
2017年 操業を再開、現在に至る
まぁ200年以上やっている蒸留所なので色々ありますが、ここのモルトはどのボトルを飲んでも外れたことが無い!、非常に優秀だと思います。
初心者にも優しい味わいなので是非飲んで頂きたい一品です、ちなみにローランドモルトは割と個性が弱めと言われてます。
伝統的に3回蒸留が行われていたり蒸留器がちょいと大きめだったりするので他の地区の蒸留所と比べると確かに野性味が足りない感じは否めません、その代りと言っては何ですが熟成感は早めに出る傾向が強いので是非自分の飲みスタイルの中に一本でも良いので登録して頂ければと思います。
今日も一緒に美味しいお酒を楽しみましょう。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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