男の酒道VOL.83 ~函館からの何かしら~ BLANC DE NOIRその1編
ドリンク・2022-11-14 20:21今年も残り少なくなってまいりました。
とは言え今月はサッカーのワールドカップもあります!
中々難しいグループに入ってしまいましたが、ワンチャン有ると自分に言い聞かせしっかり応援したいと思います。
さて、函館のお酒業界にも新しい動きがありました。
以前紹介しました《BEHIND THE CASK》。ボトラーズ業者でございます。
わたくしもアンバサダーとして一枚絡んでおりますこちらの業者、たぶん日本では初であろう物を提供する事となりました。
それは・・・《イカ墨入りのジン》です。
現在世界的にウイスキーの取り合いとなっておりまして、思ったタイミングで商品を提供するのも難しく、何か他のアプローチは無いものか?
世のウイスキーラヴァーに面白いと思わせる物を提供できないものか?
・・・色々考えた結果、《クラフトジン》はどうだろう?と。・・・意外にベタw
さて、ジン企画自体は6月頃から始まり、私も意見を求められまして色々と提案したりしてました。
今回のポイントとしては「函館らしさを表現出来ないか?」と言う事でした。
「イカと言えば函館、函館と言えばイカ」と言う事でとても単純ではございますが何とかイカを入れてみようと。実際、函館市の魚としてイカが制定されてます。
まぁ、イカ臭いジンを作ったところで只の色物ですし需要が有るとも思えませんw
そこで代表の澤田氏は閃きました。《イカ墨やっちゃいましょうか!》
「おっ!チャレンジャーだなwついでにピート焚けないかな?」「おもしろいすね!」こんな感じの会話が弾み、なんやかんやで今回の販売まで辿り着くことが出来ました。
せっかくなのでここだけの話しも交えて書いていきましょうw
まずポイントの一つ目はアルコール度数。50.6°のハイプルーフ仕様です。
通常ジンの場合は43°~47°低い物だと37°です。
50°以上のジンというのもそこそこ珍しいのではないでしょうか。
次に今回の注目ポイントである《イカ墨》です。
通常、食材としてのイカ墨は紋甲イカなどの《スミイカ》の物を使うのですが、今回は《真イカ/スルメイカ》の墨を使用しております。
こちら地元企業の《トナミ食品工業》さまの協力で実現することが出来ました。
現在の住所だと函館の隣にある北斗市なのですが、元々は函館山の麓にある入船町で昭和24年から操業しておりますので十分に地元と言う事でw
イカ墨を使うと黒くなるのでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが、残念ながら出来上がった物は透明な液体です。
本当は黒くしたかったんですけどねぇ・・・イカ墨のストロングポイントですから。。。
まぁ、容量の2%以内で後から添加するか2%以上入れてリキュールにするか・・・実は黒いお酒の企画はあります!
今回イカ墨を扱ってみて改めて思った事ですが、食材としての認知度が足りてないのでは無いかと。
トナミの社長さんと話しをしていたら面白い話が沢山出て来ました。
これは遊ばなきゃ損だなと思った次第であります。
まだまだ書きたい事があるので次回、もう一度このジンについて書いていきます。
ボタニカルの説明もしてないですしw
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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