男の酒道VOL.146 ~函館からの何かしら~バルヴェニー編
ドリンク・2023-06-06 20:38皆様こんにちは。最近真面目にウェイトトレーニングに励んでいる大野です。
歳のせいなのか筋肉の張りが弱いなぁ。。。頑張ります。
さて、今回ご紹介致しますのは《BALVENIE・ バルヴェニー》です。
前回の「ロイヤルハウスホールド」編でキーモルトになっていると名前だけ紹介致しましたが今回はこちらを掘り下げたいと思います。
「バルヴェニー蒸留所」は「グレンフィディック蒸溜所」の創始者《ウィリアム・グラント》氏により、グレンフィディック創業から遅れて5年後に「第2蒸溜所」として、1892年に創業しました。
バルヴェニーの名前は近隣に建つバルヴェニー城から取っています。
現在でも、まだ《ウィリアム・グラント&サンズ社》が所有権を持っております。
さて、蒸留所を建設する際に、グラントは設備を節約しなければなりませんでした。
そこで蒸留器を、《ラガヴーリン蒸留所》からの中古の蒸留器を使用しました。
1971年に蒸留所全体が改装され、蒸留器の数は合計9つの蒸留器に増えました。
ここの蒸留所の特徴としてフロアモルティングを行ってましたが、生産量が多くなり、蒸留所内のフロアモルティングだけではモルトの供給が間に合わなくなったため、現在は大手のモルトスターからモルトを仕入れるようになってます。
*自分の所でもやってます。
バルヴェニー蒸溜所は伝統的に2回蒸留を採用しており、現在では初留用のウォッシュスティルが5基、再留用のスピリットスティルが6基の計11基のポットスティルを使用しています。
ポットスティルの容量は様々で、9000~13000リットルとなっております。
これら全てのポットスチルに「ボイルボール/逆流ボール」と呼ばれる丸いコブの様な膨らみがあります。
これによりポットスティルの材料である「銅」との接触面積が増えます。
ちょっと説明いたしますと、蒸留の際にアルコールを含んだ《気体》は内壁にぶつかると急激に熱が奪われて液体に変化します。
ですので「コブ」があるとそこでぶつかり易くなり、そこで液体に変化し、更にまた気化する訳です。
パテントスティルの様な状況が生まれると言う訳です。
また、形状(ボール)をそうする事により、不純物の少ないすっきりとしたスピリッツが出来る事となります。
これにより華やかで上品な香りがするモルトになるようです。
ウイリアムグラント&サンズ社では現在モルトの蒸留所では「グレンフィディック」、「バルヴェニー」、「キニンヴィ」、「アイルサベイ」、グレーンですと「ガーヴァン蒸留所」を持っております。
古くは《レディバーン蒸留所》って所もあったのですが現在は閉鎖されております。
この中だとキニンヴィだけ飲んでないんだよねぇ・・・。
ティースプーンモルトはあるんだけど、シングルモルトは飲んでないっす。。。
10年程前に台湾で17年とか23年を売ってたのは知ってるんだけどなぁ。
手に入らず・・・残念。
割と人気な《モンキーショルダー》に使われているので、その内また売りそうな気がしますけど。
気長に待ちましょうwww
また、アイルサベイ蒸留所を作ったおかげでそちらをモンキーショルダーにまわしているそうで、バルヴェニーが流通しやすくなったそうですが、あんまり変わった実感は御座いません。
きっと他の国に回ってるのでしょうね。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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