男の酒道VOL.43 ~函館からの何かしら~ バランタイン編

ドリンク・2022-07-12 20:27
バランタイン

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暑くてビールばっかり飲んでませんか?ビールは利尿作用があるので後から脱水症状が出る場合があります。スポーツドリンクや麦茶なんかも飲みましょうね!
と言う訳で、今回も始まりました《男の酒道》です。

先日、根室からいらっしゃったお客様が、何と!このコラムを見て当店を知り御来店頂きまして楽しんで行かれました。いやー、大変嬉しかったです。中々照れくさいものがありますけどね。

さて、今回は《バランタイン》です。正にブレンデッドウイスキーの代名詞ともいえるこのブランド。
創業者の【ジョージ・バランタイン】がその名の由来です。*(1809~1891)

バランタイン氏がウイスキー業界に参入したのは意外に遅く40代半ばになってからでした。そのブレンド技術は王族や貴族を虜にし、60歳でグラスゴーに進出しました。事業そのものは、とっとと息子らに任せて本人はブレンディング技術の向上に邁進していたそうです。
その後1895年にヴィクトリア女王から王室御用達を授与されました。

バランタインが有名になったのは商品の味を決める【マスターブレンダー】が凄かったからでしょう。

約150年の歴史の中で、たった5人しか存在していません。

1.ジョージ・バランタイン(創業者)

2.ジョージ・ロバートソン(バランタイン17年を創出。王室御用達に)

3.ジャック・ガウディー(数々の伝説的逸話を持つ)

4.ロバート・ヒックス(4000種類の香りを嗅ぎ分ける。ニックネームはThe Nose)

5.サンデー・ヒスロップ(2006年から現在のマスターブレンダー)
異常もとい、以上の5人です。

というか異常なんです。この方々は。。。鼻が犬より良いですw マスターブレンダーの重要な仕事である《サンプルチェック》や《ブレンディング作業》は全て【鼻】で行われます。この方々は仕事では飲みません。

今は測定機器や分析機器が進化したので成分や構成に関しては彼らより正確な数値を判別出来るそうですが、味を決める事は機械には出来ません。
そのうち出来る様になるとは思いますが。。。

現在、ブレンデッドスコッチウイスキー業界で、ジョニーウォーカーに次ぐ世界2位の売り上げを誇っております。
初心者から上級者まで満足させることが出来るラインナップは流石です。

オールドボトルもかなり出回っているので同じ銘柄でも違いを楽しむ事も出来ます。

さて、バランタインの話しでよく出て来るのが【魔法の7柱】です。
《スキャパ》《オールドプルトニー》《バルブレア》《グレンカダム》
《グレンバーギ》《ミルトンダフ》《アードベッグ》の7種類。

1930年代の話しですし、17年物に限った話しでもあるのでお間違え無く。

どの道、一つのブレンデッドウイスキーには40から50種類の原酒が使われてますので話しのネタの一つとして覚えておくと良いかもしれません。

もう一つ雑学として、バランタインの紋章は1938年にスコットランド紋章院の長官から授与されたものです。
紋章の中の盾は4つに分割されていて、それぞれに《大麦》《清流》《ポットスチル》《樽》が描かれています。

左右の守護獣(GARDNER)には《白馬》が、兜飾り(CREST)には剣を持ったグリフォンが。更に下のリボン部に書いてある標語(MOTTO)には、AMICUS(友達)・RUMANI(ローマの)・GENERIS(分派)と書かれてますが、書いてる内容が何だかよく解りませんw

そのうち《紋章》についても書こうかと思ってます。

お酒のラベルから色々学べることもあります。これもまたお酒の楽しみ方の一つで御座います。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F

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