立憲民主党の迷走が止まらない

政治・2022-02-15 20:46
立憲民主党の迷走が止まらない
閉じる

立憲民主党の泉代表が頭を抱えているのが目に見えるようだ。まず立民は共産党との共闘を白紙に戻す考えを表した。当然、共産党は激怒。「参院選の一人区は、共産党が勝手に候補を擁立するぞ! そうなったら共倒れになるがそれでもいいのか⁉」とばかりに恫喝した。

さてどうするのかなと思っていると、今度は立民が、日本維新の会、国民民主党に声をかけ共産党を外して、共闘しようと国対委員長代理級の会合を開いた。これが2月14日。

当然、共産はますます怒る。共産の小池晃書記局長は「共産を外し、改憲勢力の維新を野党として扱えば、野党の立場が根本から問われる」と語った。

すると・・・だ。翌日の15日に立民の馬淵澄夫国対委員長が、共産の穀田恵二国対委員長に対し、「共産党外し」を撤回、「共産党を除く枠組みのあり方は誤りだった。疑念や不快な思いを抱かせたことは誠に申し訳ない」と、正式に謝罪したのだ。

これを知った維新の幹部は「情けない。これで立民は共産党に頭が上がらなくなった」と、笑ったという。

情けなく思ったのは、維新の幹部だけではあるまい、立民の支持者も含め多くの国民が「なにをやっているんだ」と思ったに違いない。「保守派の維新と組もうなんて」と思った人もいるだろう。

「もう共産党とは組まない」と言ったとたん共産党に叱られごめんなさいをする。維新とトラブルを起こし暴走老人と言われた菅直人最高顧問を誰も止められない。ネットメディアに1500万円の資金提供を行っていた問題はウヤムヤにしたまま。いったい立民はどこを向いて何をしたいのだろう?

以前より立民は分裂の噂があるが、それはそう遠くないことかもしれない。

夏の参院選が目前に迫りつつあるのに、この体たらくでは・・・

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
政治新着記事