二階幹事長の手の無責任さがひどすぎる!

政治・2021-05-26 18:23
二階幹事長の手の無責任さがひどすぎる!
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2019年の参院選広島選挙区の大規模買収事件について、河合杏里氏陣営に自民党本が1億5千万円もの大金を提供したのだが、これまで二階幹事長は、つい先週の17日まで「私は関与していない」と、言い続けてきた。

もっといえば二階幹事長の側近である林幹雄幹事長代理などは「甘利選対委員長が広島地区を担当していた」と、1億5千万円を提供した責任者は、当時の選対委員長であった甘利明氏だと言わんばかりの主張までしていた。

この林氏、二階幹事長の18日の会見で質問をする記者に対し「根掘り葉掘り、党の内部のことまで踏み込まないでもらいたい」と発言した人物である。

1億5千万円という大金はもともと我々税金で、疑問について質問するのが記者の仕事。まるで踏み込んだ質問をされたら困ると言ってしまったようなものだ。

そして甘利氏からは「1ミクロンもかかわっていない」と完全否定され、また甘利氏が顧問をやっている麻生派からも「甘利氏に責任転嫁しようとしている!」と大ブーイングが起こった。

そして18日、国民や自民党内部からの怒りを感じたのか、はたまたこのまま逃げ切れないと思ったのか二階幹事長は一転、「責任は当然、(安倍)総裁と幹事長」にあると、責任を認めたのである。

このとき二階幹事長は「責任は私にある」ではなく当時の「安倍総裁と幹事長である私にある」と、こんどは安倍前首相を巻き添えにしたのである。このときもしかしたら安倍前総裁の支持であったことを暗に示したのかも……、と感じた人も少なくなかったのではないだろうか?

安倍氏はいまだこの件についてコメントしていない。1億5千万円は、誰がどう用意したのかを、誰も説明しないままとなっている。

コロナ禍のためこの事件はあまり注目されていないが、本来ならもっと大事件になっているはずだ。

「責任者は俺だが責任はとらないよ」なんて政治家はいらないのである。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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