菅さん、こんな時期に解散総選挙?

政治・2020-11-12 12:25
菅さん、こんな時期に解散総選挙?
閉じる

菅義偉氏が総理大臣になって2か月。総理になったそのときから、解散総選挙はいつやるのかと言われてきた。そしてここにきて「年明け解散をやるのでは?」の声が出てきた。確かに菅総理の支持率が高いうちにやったほうが、自民党にとっていいのはわかる。

自民党とすれば、菅総理の国会答弁が、あまり上手くないということが、国民に知られつつあり、ボロを出す前に解散してほしいのかも知れない。

11月10日更新のNHK世論調査によると、内閣支持56%、不支持19%と、一強状態にあるいまこそ、解散総選挙で大勝するチャンスといえる。

しかし菅総理、自民党の皆様、いま新型コロナ感染者数がじわじわ上がり、コロナ不況が吹きすさぶ中、国民が政府にしてほしいことは、解散総選挙ではございませんぞ。

現実をみると、10月の自殺者は去年と比べて39.9%増と、まさに激増している。また、飲食業やアパレル、宿泊業はどこも大変な状況であり、派遣社員や契約社員、パートやアルバイトで食いつないでいる人たちの中には、解雇や雇い止めで収入が絶たれている場合も少なくない。

自殺者でもっとも多いのは、無職者である。派遣や契約、アルバイトといった人は、不況になったときに真っ先に切られ職を失うことになる。まさにいま、弱者の命が絶たれているのだ。

しかも年明けには通常国会、2月にはおそらくバイデン氏に会いに訪米、3月には2021年度の予算成立となかなか忙しい。

また、この先新型コロナがどうなっていくのか、まったく不明。ファイザー製薬が新型コロナに90%の効果ありというワクチンを発表した。しかし、そのワクチンが日本に入ってきて、一般人が使えるようになるのは数か月先のことだろう。

菅総理、自民党の皆様、国民は「こんなときに解散総選挙?」と思う人が少なからずいると思いますよ。それに解散総選挙には600億円もの税金が使われるのですし。

関連記事
関連タグ
政治新着記事