【横浜市長選】野党が勝てば菅おろしがはじまる可能性大!

政治・2021-08-20 10:03
【横浜市長選】野党が勝てば菅おろしがはじまる可能性大!
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横浜市長選がおもしろい。というより政治関係者は全員が注目している選挙ではないだろうか?

横浜市長選の立候補者は、8人と異例の多さ。その中には作家で元長野県知事の田中康夫氏や、前神奈川県知事の松沢成文氏が出馬している。

しかし今回はこれほどの大物・有名人立候補者ですらザコキャラ扱いなのだ。理由の一つにこの横浜が菅義偉首相の地盤であり、小此木八郎氏という国家公安委員長・国土強靱化担当・領土問題担当・内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策)という菅内閣の現役大臣が、大臣職を辞めてこの横浜市長選に出馬していることだ。

小此木八郎氏の父親は、通産相・建設相を歴任した大物議員。菅義偉首相は、その父親である小此木彦三郎氏の秘書として仕えてきたという経歴がある。そのため菅首相は、小此木八郎氏を応援しないわけにはいかない。

これまで菅首相は、現在の市長である林文子氏を応援してきたから、心中は複雑だろう。菅首相と林文子氏は「横浜への全国初のIR誘致」を目指してきたが、小此木八郎氏はIR誘致反対派なのだ。

ちなみにIRとはカジノをはじめとする統合型リゾートのことだ。当初、横浜市長選はIR誘致か否かが争点であったが、いまでは新型コロナ対策となり、菅首相が支援する小此木氏が当選するかどうかが第一の話題となっている。

そして菅首相の新型コロナ対策については、横浜市民を含む国民から非難ごうごうなのはご存じの通り。

そして野党は山中竹春元横浜市立大教授を推している。当初、小此木氏、林氏、山中氏の戦いと思われていたが、林氏はレースから遅れ、いまや山中氏が小此木氏を追い抜き、小此木氏が山中氏を追う形になっている。

このまま野党推薦の山中氏が当選すると、横浜市民は菅首相支援の小此木を選ばなかった=菅首相を選ばなかったとなり、政界では菅おろしがはじまる可能性大だという。

横浜市長選の投開票日は8月22日である。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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