立民の菅直人元総理ヒトラー発言は何が問題なのか

政治・2022-01-26 11:42
立民の菅直人元総理ヒトラー発言は何が問題なのか
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立憲民主党の菅直人元総理が、日本維新創設者の橋下徹氏や維新の会についてSNSで
「主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」
とつづったことが話題になっている。

当然、橋本氏や維新の会は激怒。維新の会副代表で大阪府の吉村知事は
「とんでもない発言だと思います。正式に立憲民主党から謝罪をしていただきたい」
と要求したのに対して、まだ立憲民主党からの返答はないという。

この菅直人元総理の発言は、何が問題なのか? ヒトラーはご存じの通りドイツ元首で、ユダヤ人や障がい者などホロコースト(絶滅政策)を指導した人物だ。

いまは民間人となった橋下徹氏や公党である「日本維新の会」をヒトラーになぞるのは、侮辱発言と捉えられても仕方がないことなのだ。

昨年、東京五輪の開閉会式のディレクターだった小林賢太郎氏が、お笑いコンビ「ラーメンズ」時代に、ナチスのホロコーストをコントネタにしていたことが分かり解任。

「欅坂46」は、16年にナチス・ドイツの軍服に似たコスチュームを着用し、世界的に炎上。プロデューサーの秋元康氏が謝罪。

17年8月29日、当時の麻生副総理が「何百万人殺したヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくても駄目だ」と発言、2日後に撤回。このとき9月4日に訪米しペンス副大統領と意見交換の予定であったが、この発言の批判を恐れて中止にしたという説もある。

ヒトラー発言は、これほど繊細なものなのだ。海外では「ゴドウィンの法則」という言葉があり、議論中誰かが何かをヒトラーになぞるようになると、その発言はただの誹謗中傷とされ、議論は打ち切られることもある。

菅直人元総理はその自覚もなかったのであろう。一般人ならまだしも、このような人物が我が国の元総理であり、野党第一党の最高顧問であることがむしろ問題なのだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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