男の酒道VOL.107 ~函館からの何かしら~ジンフィズ編
ドリンク・2023-01-24 20:22何で出勤時に限って吹雪くんだよぉ・・・。
出勤するだけで体力を削られるのはマジ勘弁。。。
さて、今回は珍しくカクテルを紹介致します。
そのカクテルは《GIN FIZZ / ジンフィズ》です。
何故に、このカクテルをチョイスしたのか?
今時、他のもっと奇麗でフレッシュフルーツを使ったりデコレーションも凝った奴とかいっぱい有るじゃんか? なんでそんな地味で今時あまり頼まれない物を紹介するの? とか言われそうですが、ちゃんと意味があるのです。
よく書道のお話で《永字八法》って聞いた事がないでしょうか?
《永》の字に書道に大事な
1. 側(そく) : 点
2. 勒(ろく) : 横画
3. 努(ど) : 縦画
4. 趯(てき) : はね
5. 策(さく) : 右上がりの横画
6. 掠(りゃく):左はらい
7. 啄(たく) : 短い左はらい
8. 磔(たく) : 右はらい
の全てが入っていると言う事です。
業界内では当たり前の話しなのですが、ジンフィズは「カクテルの永字八法」と呼ばれています。
実際、初めて行ったバーで、このカクテルを注文し、そのお店の技量を計る方もいらっしゃいます。
まずここでレシピを紹介致します。
1.ドライジン・・・45ml
2.レモンジュース・・・20ml
3.砂糖(ガムシロップ)・・・2tsp
4.ソーダ・・・適量
1~3をシェイク、氷ごと大ぶりなグラスに移し、4のソーダで満たし軽くステア。
極めてスタンダードなレシピです。
お店によっては色々こだわりを持ってアレンジしているかも知れません。
まぁ、わたくしもバーテンダーに成りたての頃は随分作らされましたよ。
今みたいな教え方ではなく、ひたすらシェイクをさせられる、ゆびの皮膚が擦れて血が出てもステアの練習をさせられる、実際に作った物をチェックされ一口飲んで突き返される・・・未だと何かしらのハラスメントになるんでしょうねw
このカクテルを作る際に自分的に一番緊張する作業は「スクィーズ」です。
レモンジュースを作る事です。
実際スクィーズは難しいんですよ。美味しいジュースを絞らないとだし。
下手くそだとオイルが出て苦味やえぐみが入っちゃうんですよねぇ。。。
当店ではその場で絞って使います。 作り置きはしません。
だって、どんどんフレッシュじゃ無くなるからねw
酸化もするし、エッジが効かない味になっちゃうしねぇ。。。
たまにはジンフィズにしっかり向き合ってみては如何でしょうか?
たまに飲むと美味しいですよ!
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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