男の酒道VOL.95 ~函館からの何かしら~ SAVOY編
ドリンク・2022-12-21 20:53函館はドカ雪が降りまして、路面電車が脱線してました。
今年の雪は湿っていて重いです(汗)
さて、今回はアプローチを変えまして、当方が持っている書籍の紹介にしたいと思います。
カクテルブックなのですが、《THE SAVOY COCKTAIL BOOK》です。
イギリスのロンドンにある「サヴォイ・ホテル」のチーフ・バーテンダーをやっていた《ハリー・クラドック》氏によって1930年に編纂(へんさん)されたカクテルレシピに関しての書籍です。
「カクテル・ブックの古典中の古典」とも言われます。
1952年、1965年、1985年、1996年に再版され、1999年と2014年に改版されています。
こちらは1996年に再販されたものでございます。
当然全部英語www
かなり有名なカクテルブックなのですが意外に本物を見たことが有るバーテンダーって多くないような気がします。まぁあくまでも主観ですけど。。。
《ハリー・クラドック》氏はイギリス出身ですが、アメリカのホテルで働いていました。
しかし時代は禁酒法時代に入り「リヴァプール」に妻子とともに移り住みサヴォイホテルに勤めました。
ハリー氏が作ったと言われているカクテルで有名な物は幾つかあるのですが、ぶっちぎりで有名なのは《ホワイトレディ》でしょう。
間違いなく何処の国のBARでも飲めますし、スタンダードカクテルの代表の一つだと思います。
肝心のレシピは現在と全く変わっておりません。
ジン1/2、コアントロー1/4、レモンジュース1/4をシェイクです。
さて、このカクテルブックの内容を見ていくと、俗に言う所の《クラシカル》なレシピ。
時代によって随分と作り方が変わってるとよく解ります。
スタンダードなカクテルのレシピが今の物と結構違ったりして面白いです。
個人的に気になったのが《ギムレット》。
こんなレシピになってますので紹介しましょう。
1/2 GIN、1/2 Lime Juice Cordial
Use Old-Fashioned glass,stir,add ice,serve
えー、「ジンとコーディアルライムをオールドファッションドグラスでステア、氷を加えて提供する。」って事です。
つまり、《ジンライム》ですw 最近飲む人殆ど居ませんけど・・・。
最近やたらとドライに仕上げるレシピを使っている所が多いですが、ハッキリ言ってそれ程美味しくありませんw
まずはこのレシピを試してみて、それからご自身のレシピを作っていった方が良いんじゃないかと思います。
きっと今のレシピにはならないと思いますが。
コーディアルライムはモナンが良いと思います。緑色のは流石にちょっと。。。
まぁ、《故きを温ねて新しきを知る》って事ですね。
是非お試し下さいませ。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
-
男の酒道VOL.175 ~函館からの何かしら~ジョンベッグ編 2024-02-29 23:07
-
男の酒道VOL.174 ~函館からの何かしら~函館の蒸留所3編 2024-02-29 20:59
-
男の酒道VOL.173 ~函館からの何かしら~函館の蒸留所②編 2024-01-31 20:50
-
男の酒道VOL.172 ~函館からの何かしら~ 函館の蒸留所編① 2024-01-30 20:44
-
男の酒道VOL.171 ~函館からの何かしら~ タリスカー×PALEY編 2023-12-29 20:52
-
男の酒道VOL.170 ~函館からの何かしら~ リージェント編 2023-12-21 20:42
-
男の酒道VOL.169 ~函館からの何かしら~ ミクターズ編 2023-12-01 20:27
-
男の酒道VOL.168 ~函館からの何かしら~ ベル編 2023-11-14 20:58
-
男の酒道VOL.167~函館からの何かしら~ マーテル編 2023-11-13 20:48
-
男の酒道VOL.166~函館からの何かしら~ ポテチ編 2023-10-23 20:14